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競馬の収益の行く先

私は毎週末数百円から数千円程度の予算で競馬を楽しんでいます。

スポーツを見ている気分で楽しい面もあるし、お金がかかっていると馬や騎手への思い入れが出てきて、より興奮度合いが増すような気がします。

とはいえ、自分自身、友達に誘われて始めるまではやろうとも思わなかったですし、競馬が意外と経済に貢献しているという事実も知りませんでした。

今日は競馬と競馬の収益、競馬に関する世間のイメージについて書いてみたいと思います。

競馬の掛け金は何に使われているのか?

競馬は最低100円からかけることができ、払い戻しは10円単位です。

JRA(日本中央競馬会)の公式サイトによると、

例えば、100円の勝馬投票券のうち、約75円はお客様への払戻金に充てられ、残りの約25円が控除されます。この約25円のうち、10円が国庫に納付されます。これが第1国庫納付金と呼ばれるものです。残りの約15円がJRAの運営に充てられ、これにより各事業年度において利益が生じた場合には、その額の2分の1がさらに国庫に納付されます。これが第2国庫納付金と呼ばれるものです。この国庫納付金は国の一般財源に繰り入れられ、そのうちの4分の3が畜産振興に、4分の1が社会福祉に活用されています。

国庫金には税金なども含まれますから、同じように国の財源として競馬の売り上げの多くが使われているということになります。

実際どれくらいの売り上げなの?

JRAのホームページによると、令和2年度の売り上げは約3兆円、当期純利益は615億円。第一国庫納付金は2,991億円、第二国庫納付金は307億円。とのことでした。

馬券の売り上げが3兆円以上とのことですごいと感じますが、実は1990年代後半から2010年ごろにかけては売り上げが減少傾向にあり、東日本大震災があって特別損失を計上した2011年には赤字に転落していたようです。

その後、スマホの普及により手軽にできるネット投票が一般的になってきたこと等、追い風要素もあって売り上げを回復。3兆円の売り上げを超えたのは17年ぶりとのことでした。

昨年はコロナもあり、電話・インターネットによる投票が売り上げ全体の92%を占めるまでになったそうです。

最近では現地に行かなくてもスマホやテレビで映像を見る手段も増え、馬券もスマホでサクっと買えるようになったことで、ライトユーザーを多く取り込むことにも成功していると思われます。かくいう私自身も最近ではライトユーザー(掛け金が多くないという意味では)にあたるかもしれません。

競馬のイメージ戦略

競馬をはじめるまでは「競馬」というと、酒やたばこを片手にしたおじさんがもう片手に競馬新聞を抱えながら叫んでいるようなイメージを想像していました。

事実として、競馬場やウインズ(競馬場以外で馬券を買うことのできる専用の施設)に行くと一定数そういう人たちはいます。笑

ただ、それ以上に驚くのは、競馬場やウインズ自体がとても広く、きれいな空間であることです。また最近では若い俳優さん、女優さんをCMに起用するなど、競馬に興味の薄い層にもリーチしようと試みているのがよくわかります。

これまでの「競馬」のマイナスなイメージを払拭して、より大衆的な娯楽となり、馬券の売り上げが上がることでさらに社会への貢献度もアップしていくとよりよいと思います。JRA自体もその未来をイメージしながらあの手この手と試行錯誤しているのでしょう。

さいごに

今日は競馬のことを書いてみました。

自分自身もともとあまりいいイメージがなかったものでしたが、今では休日の楽しみの一つとなっています。やったことない人でも100円から気軽に楽しめますので一度やってみてはいかがでしょうか。

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