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【福岡市主催Global challenge!STARTUP FUKUOKA!】応募してみた!の巻。

はじめまして!「ベビmatch」というWEBサービスのプロダクトリーダーの廣重元子と申します。
〝不妊で悩んでいる方をトータルサポートする〟というコンセプトで昨年の5月にプロダクトをリリースいたしました。
現在は、ユーザーや医療者の声などを聞きながらさらに検証をすすめ、改修に向けて誠意動いております。


▼まずは自己紹介を

私はもともとは産婦人科、精神科、内科病棟などに勤務するナースでした。
しかしながら夫がITに長けていたため、いつもその話や仕事は身近にありました。学生時代に上京してからずっと東京暮らしをしていましたが、東日本大震災が転機となり、故郷である福岡にUターンを決意。
それからは夫の仕事の手伝いをしていました。
  
東京にいた頃、夫は渋谷のITベンチャー企業に勤務していました。
今のように働き方改革などはないですし、お互い忙しい結婚生活を送っていましたが、「当たり前にできる」と思っていた子供がすぐには授かりませんでした。
そして不妊治療をすることになり、約3年、治療を経験してようやく4年半がかかり待望の我が子を授かりました。
妊活をスタートしてから流産も経験しましたし、不妊治療中と様々な気持ちのアップダウンがありました。
夫婦で本当に色んな山を一緒に乗り越えたと思います。

そして気付いたのはメンタルの大切さ。正しい知識を持つことの大切さ。夫婦の在り方、心の在り方の大切さ。意外と見落としがちな、夫婦の食生活、生活習慣。
だからこそ、自分たちと同じように、子供が欲しくてもできなくて悩んでいるカップル、不妊の孤独を抱えている人、夫婦でどう乗り越えるのか・・・と不安な人、日本の働きながら妊活動をするカップルを救いたい、と強く思うようになりました。
そして、自分たちの分かる技術をつかって、何かお役に立てることは出来ないかと考えるようになっていきました。

そして、「不妊当事者の心の状態を深く勉強しよう」と、思い立ち、NPO法人Fineの不妊ピアカウンセラー資格取得を目指したのです。
Fineの不妊ピアカウンセラーの養成講座では当事者の置かれている状況や不妊治療者をいかにサポートするか、悩みの傾聴の仕方などを実践的に学びました。
そして応援してくれる仲間との出会いもありました♡皆元気!?
会いたいな!

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そこでの気づきから「こんなサービスがあったらいいかもしれない」と、当事者目線で、〝不妊に特化したプロダクト〟を開発しよう、と決めました。

とはいえ、これまでやったこともない全く初めての経験でした。少人数のチームで果たしてできるのだろうか・・・、当初は夫の周りの友人・知人にお願いをして、週末限定で関わってもらったり、副業で手伝ってもらったりしながら地道に作業してきました。でもなかなかリリースまでたどり着けない・・

▼そんな中、運命の再会!

そんな中、プロダクトが加速してリリースできたのは、エンジニアである同級生との再会でした。私がバイトしているクリニックに企業検診で来て「もっちゃん!」と声を掛けられて、再会。
(余談ですが初めて友人を採血してドキドキしました。)
彼女の企業の名前が知っているシステム会社だったので、これは!?と思い、すぐ飲みに行きました。笑
その席で、『私は今こんなことを考えているんだけど・・こんな世界を実現したいんだけど・・』と話すと、自分も出来にくかった経験があるから協力する!と言ってくれたのです。そこから一気にリリースに向かいました。
縁って不思議なものです。

求めている時に求めている人に会えるということが凄いと思いました。その後もそんなことが続いていきます。

そして、8割くらいできたところで「ベビmatch」はリリースに踏み切りました。(ちなみに、8割くらいできたら出す!がシリコンバレー式らしいです^^日本では完璧につくりあげてから・・・という人も多いようですが)


▼「ベビmatch」誕生・福岡発スタートアップへ

2017年のNPO法人Fineの調査でも明らかになった「不妊治療と仕事の両立問題」は、NHKのニュースでも大きくとりあげられるなど、日本の社会的な問題として注目されました。

働きながらの妊活、昨今の少子化問題の危機感などからも、多くの方々からご期待をしていただけ、「ベビmatch」は幸運なことに、リリース後、読売新聞をはじめ、地元の新聞社などメディアにとりあげていただき、初期会員数を伸ばしました。

代表である自分は元インフルエンサーでも何でもなく、会社もまだまだ広く世間に知られてもおらずでしたが、私たちのサービスを世の不妊で悩んでいる方々がこれほどまでに応援してくださり、何かしらの期待を抱いてくださっているということをひしひしと痛感しました。身が引き締まる想いになったのです。
〝より丁寧にニーズを探り、プロダクトとして求められるものを作りたい!〟
〝社会課題を解決したい!〟

それには、さらなる挑戦が必要だと思いました。
そんなタイミングで、ふと目に飛び込んできたのが福岡市が主催する「Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA」という起業家育成プログラムでした。
説明会にも参加できていなかったのですが、締め切りギリギリに大急ぎで応募。でも、応募理由だけはしっかり書いて提出しました。

すると・・・『貴殿は選考されました』との返信案内がきたのです!
実はそれが大きな転機となり、私の毎日は変わっていきました。スタートアップベンチャーの世界なんて縁遠く、クリニックのたまのバイトと夫のサポートをしながら子育てしてきた私が、本気でCEOを目指すことに。
でも、夫や祖父母が起業をしていたこともあり、義理両親も応援してくれており、この環境を活用しない手はない!と思いました。

どうせ一回しかない人生だから誰かの役に立ちたい、今の子供達の未来のために今自分ができることをしたいと強く思い、失敗してもいいからやってみよ!で、起業しました。^^

 ▼福岡から世界へ!スタートアップ研修

福岡市が毎年開催している「Global Challenge! STARTUP TEAM FUKUOKA」のプログラムについて、あまり世間に認知られていないこともあるので書きたいと思います。
このプログラムは、福岡市主催で開催されている若手企業家を育成する目的の研修です。世界を相手にビジネスを行うためのマインドセットや知識、スキルセット、ネットワークを構築することを目的とした4ヶ月の短期集中実践型の国内・海外研修プログラム。

みなさんもご存知のように、福岡市といえば「福岡市という企業を運営する!」というモットーで活動されている高島市長が有名ですよね。
福岡はグローバル創業&雇用特出特区であり、地元企業との連携によるインキュベーション施設やアクセラレーター連携などベンチャー創出にも積極的に力を入れています。
学生や女性起業家も多く、格安で利用できるコワーキングスペースにも恵まれており、初期のスタートアップにはメリットが大きいと思います。このような研修プログラムがあるのも非常に恵まれている環境だと思いました。

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写真は福岡での研修の様子:btraxビートラックス社CEO Brandon K. Hill氏とvoicyのCEOの緒方氏が登壇。著名な講師から直接学べるという、贅沢な内容です。

▼グローバルなビジネス視点を身に付けろ!

「日本は世界でみたら所詮2%。海外を見ろ!」研修は、最初から海外志向前提のマインドセットで進められていきます。
国内向けにオプティマイズされたサービスは国内でしか通用しないことが多いので始めから海外思考で行け!というようなことを言われます。
サイバーエージェントやGMOやLINEと、TwitterやFacebookを比べた時、後者はそのプロダクトだけで勝負しているけれど、前者は色々な事業をやっていて、国内でやっていくには色々な事業をやるしかないんだよね・・いうような、プロダクトを考える時点で世界を視野にした視点をいただける機会というのは非常にチャレンジングで、貴重な機会になりました。



続く。

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