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30歳を迎えて

先日食べに行った焼肉屋さんでお客様アンケートに回答しました。
備え付けのペンで手書きするのでなく、QRコードからweb上で回答できるなんてイマドキだなぁと感心しつつ回答を進めていくと以下の設問が。

「あなたの年齢を教えてください」
①15歳未満
②15-19歳
③20-24歳
④25-29歳
⑤30-34歳…

随分細かく年齢設定されているなぁと思いながら④を選択しようとしましたが
あぶないあぶない。
もう完璧なアラサーなんだった。

僕の意思とは裏腹に親指は⑤を選択して次の設問に進みました。


僕は1994年生まれ、30歳の年代です。
10の位が「3」になるのはとても違和感があるけど、これも自分かーと達観しています。

以前付き合っていた同い年の彼女には「もういい歳した大人なんだからさー」と呆れられました。
うるせぇ。

僕は何歳になろうがケーキやパフェをニコニコ食べたいし、童心で趣味を楽しみたいんじゃ。
「大の大人がポケモンカード(笑)」とか言うやつはこっちが鼻で笑ってやる。

いけないいけない。
口の悪いところが出ました。


社会に出て7-8年。
20代から30代になって僕の価値観も変わってきました。

20代の僕は仕事が第一。
様々なプロジェクトを経験してスキルをつけ、通勤電車ではビジネス本を読みます。
転職して上がる年収。
どこに行っても食うに困らないビジネスマンになることが目標で
僕はマネーゲームを楽しんでいました。
でも心と体がついていきませんでした。

部下ができてクライアントとの価格交渉を任されるなど責任とプレッシャーが増えるにつれて、体調が崩れてきました。
通勤や残業を含めると帰宅するのは夜10時前。
スーパーが閉まるギリギリの時間に駆け込んで、自炊したい気持ちをぐっと堪えて半額弁当を食べるのが日常です。

「この人のため」と思って頑張っていた当時の彼女から「顔色悪いからご飯食べたら早めに帰って休もう」と心配されたのは辛かったなぁ。
結局体調が戻らず適応障害⇒うつ病と診断され、人生の1回休みを経験することになります。

25歳からの数年間は仕事が長続きせず、経歴に傷を作りました。
今考えると「自分がどうしたい」ではなく、「他人からの見られ方」を気にした他人軸を生きていたんだと思います。


そんな時にポケモンカードに出会います。
ポケモンカードで遊んでいるときは普段の自分を忘れて童心に帰れる。
年齢も性差も関係なく熱い勝負ができて、コミュニケーションが取れる。
最高のゲームだと思いました。


仕事も「将来に備えて」で選ぶのではなく、「ポケモンカードと両立できる」仕事を選ぶことにしました。

残業がなくて家から近いところ。
都内へ向かう満員電車もストレスだったのでやめました。
職場まで脅威の徒歩10分です。

朝はゆっくり寝られるし、昼休みに家に帰って自炊もできます。
この前は社員証をぶら下げながら昼休みに新弾のパックを剥きました(笑)
たまに電車に乗ると人多くてうざいなーと思うのでこの選択は間違いじゃなかったと思っています。


こんなことを書くのもポケカ友達と議論したりその人の考えを知る中で、今の自分の価値観を留めておきたかったからです。

20代前半の僕は「かっこつけて女の子からいい顔されたい」と思っていましたが、今では「自然体で楽しく生きられればいいや」というゆるい考えにシフトしています。
お金を稼ぐのも最低限。
貯蓄はしづらくなりましたが工夫して生活すればお釣りはでます。

「ダサい」と言われようがいいじゃないですか。
それが今の自分なんだから。
現代というムーミン谷をスナフキンのような面持ちで生きています。
第一夜遅くまで仕事してたらマイメンとポケモンカードできないじゃないですか。

ピンポーン
「ほなバケハさんちでBO3しますか~」

お呼びがかかったので、キーボードを置いて熱狂の場へ向かおうと思います。

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