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【全3回】京都のデザイナー藤巻佐有梨さんとCRABLEメインビジュアルとサービスビジュアルを作り上げるまでの道のり vol1


mocchiでは、京都のデザイナー藤巻さんとチームを結成し、
食の作り手と食卓をzoom越しに囲むサービスCRABLEのメインビジュアル、並びに毎月のテーマイラスト1月verを作成いたしました。

【CRABLEメインビジュアル】

mocchi_main_visualのコピー

【1月テーマビジュアル】

1月_01のコピー

1月_02

1月_03

藤巻 佐有梨 Sayuri Fujimaki
京都
Drawings by indigo blue
絵描き/ 広告 / 建築パース/ 挿絵等
ご依頼:info@fujirooll.com
▽出展
2月11-15日 日本の美術 @上野の森美術館
2月9-14日 個展 @clouds_koenji 高円寺
linktr.ee/fujirooll

全3回に渡ってこのイラストたちが生まれるまでの背景物語を公開していきたいと思います。
僕らは既に愛着がありまくりなほど大好きなイラストたちなのですが、多くの方々にも好きになっていただけたら嬉しいな、そんな思いから文字たちを書き連ねていきたいと思っています。

今回は、イラストを生み出してくれた藤巻さんとの出会いと、制作過程に込めた裏話を公開です。
(メインビジュアル裏話は第2回、テーマ裏話は第3回の予定です)


藤巻さんの絵に一目惚れしてから

ある日のmocchiでのミーティング。

Riho 「佐々木さん、この方のイラストやばいです・・・」

mocchiでのブランディング周りを一挙に担うRihoさんから熱を帯まくった形でメッセージが飛んできまして。

普段、感情と冷静さのバランスを絶妙に取りつつ、クリティカルに意見を紡ぐRihoさん。そのRihoさんの語気に漂う体温がいつもよりも高く、何事か・・?と僕自身もつられて前のめりに。

早速オンラインミーティングを開催し、Rihoさんからの画面共有でまずTwitterを拝見させていただき・・・。


そして今度はInstagramへと・・・。

もう、一目惚れでした・・・。

青を基調としたトーンの中に、静けさ、時間の緩やかさが漂い。
何をも拒まずスッと受け入れる優しさ、スッと寄り添う大人感が絵たち全体からも、要素の端々からも伝わってくる・・・。

Rihoさんが熱を帯びたのと同じように、CRABLEのサービスビジュアルの表現、ブランドの表現にモヤがかかっていた僕もまた一瞬で熱を帯びました。

Jun 「りほさん!すぐに藤巻さんにお声がけさせていただきましょう!」

僕らは逆算/設計は論理ベースで足場をしっかり固め、感情に訴える部分は僕らの感性で大好きな表現に飛びつこう、そんな空気感なので、すぐに藤巻さんにご連絡。

とっても時間がタイトな中でしたが、藤巻さんも快諾してくださり、晴れて制作がスタートしたのでした。


デザイナー、の前に1人間。

細かい制作過程には、本当に大好きな記憶たちが散らばっておりまして。
”イラスト”という具体を題材にしたプロセスのお話は次回以降の記事に委ねまして、今回はそのベースに存在していて、『かなり重要』と感じたことを共有します。

それは、
『制作の打ち合わせ時間にこそ、最も楽しい感情が生まれ、期待+αのアウトプットが出るような関係性になろう』
ということです。

納期がタイトであったり、他社が先んじてやる前にマーケットを確保せねば・・と焦るベンチャーであったり、様々な状況が想定されますが、何はともあれ『依頼するアウトプットの形状の話』に急ぎ、強引な制作舵取りをすることって結構あると思います。

もちろん、mocchiも過去そのようなことがありました。その時、もちろん依頼するアウトプットを形にもでき、関わってくれたデザイナーさんとも仲良くなれて、お互いが心地いい関係性の中でとってもいい仕事が出来たなと思います。

ですが、改めて考えた時、あれあんまり良くなかったよな〜と反省したんですよね。一体なぜか?

『表現して欲しい世界観や価値の解像度をあげること=自分の仕事』
と意識しすぎていたが故に、それ以外のことをミーティング内で話そうとしていなかったんです。

『餅は餅屋』なので自身の役割を全うすることが大事。当然といえば、当然なのですが、これでは関わってくれるデザイナーさんに対しても、生まれくるアウトプットたちに対してもなんか失礼だなって思うんです。

デザイナーである前に、1人間。
僕らも、事業作りする人である前に、1人間。

お互いが持ちうる全ての技量と、才能と、思想とをフル活用した先に生まれるアウトプットが最善解とするなら。
いや、それは前提として、この制作を通した関わり合いがあったからこそお互いの人生がプラスに作用したぞ、ここまでを最善解とするなら、単なる役割分担で効率的に進める制作の先に、その解はないと思うんですよね。


お互いの人間性、大事にしていること、最も心地いい間合い、スピード、物事に取り組む力感。

それらをちゃんと共有する、それが機能するからこそ、納期がタイトであっても
『制作の打ち合わせ時間にこそ、最も楽しい感情が生まれ、期待+αのアウトプットが出てくる』
そんな感覚を藤巻さんとの制作では学ばせてもらったなと思っています。

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そんな形で、とっても制作過程自体が幸せに進めることができた今回のイラストたち。

次回はメインビジュアルのイラストが出来上がるまでに交わされた会話をありありと共有しながら、サービスの顔を作っていく上で大事だと学んだことを書き連ねていきたいなと思います!




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