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作品名「応天の門(4)」灰原 薬

コミックス購入あるある。
だいたい4巻くらいで飽きる〜!

……ことが多いのですが、この作品は面白さが加速しております!!

学者を多く輩出する菅家の息子・菅原道真と、平城帝の血を引き、都中に名を馳せる歌人・在原業平が都(平安京)で起こる怪奇事件を解決していくストーリー。

菅原道真はクレバーでクールな少年。頭は良いが社会経験がない。
一方の在原業平は、光源氏のモデルと言われているくらいモテモテの男性。口もうまいし、世慣れしている。さらに都を守る検非違使という職にもついている。このまったく水と油の凸凹コンビがお互いに影響を与えながら事件を解決していくところが、とってもワクワクします。

「呪いなんてないと言ったでしょう。物事にはちゃんと原因があるんですよ」
という持論の道真さま。さすが学者!

確かに世の中には不思議なこともあるけど、何でも不思議や祟りなんかで片付けてはいけないよね。そうした方が楽だけどさ…。でも、触ってはいけないこともあるんだな。。怖い、怖い。

4巻になり、登場人物も増えてきて、主要メンバーの個性も明らかになってきて、ますます面白くなってきた~!!絵も凄みがあって、特に美しくも怪しい人がとっても魅力的に描かれています。ホントにお上手だなぁぁぁ。

クライム・サスペンスかと思いきや、ホロリと泣かされるエピソードもあって、今巻も大満足で次巻が楽しみです!

何より、今回すごく面白かったのが、各話が終わった後に入っている解説文!
どこかの大学教授で普段はちゃんとした文章を書いてる先生だと思われますが、とったも面白くて読みやすかった~。挿絵もステキでした!
こういう人が本当に頭のいい人なんだろうなぁ。本郷和人先生、次回も楽しみにしてます!

#マンガ #マンガレビュー #応天の門 #コラム #灰原薬

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