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映画「さよなら僕のマンハッタン」

うーーむ。期待しすぎたか…。主人公が男性なので感情移入しにくかったからなのか、イマイチ乗り切れなかったな。

主人公トーマスは大学を卒業したが、やりたい職業が見つけられずにいた。出版社を経営している父親からは早く職業につくように言われるが、気持ちが追いついていかない状況。トーマスには友達以上恋人未満のミミがいる。彼女にはバンドマンの彼氏がおり、トーマスは友達にはいいんだけど、彼氏にはちょっと無理…(いわゆる刺激がなくておもんないわー、結婚するんだったらいいけどってやつだと思われる)と言われている。

ある日、父がとてもゴージャスな女性と不倫をしている現場を目撃してしまう。母親が精神的な病を抱えているため、父と不倫相手を別れさせようと相手の女性を尾行し始める。ちなみに母親役はSATCのシンシア・ニクソンです。

それと同時期にトーマスが暮らすアパートの隣にW.F.ジェラルドと名乗る怪しげな男が引っ越してくる。なぜかその男性と仲良くなり、彼から様々な人生のアドバイスを受けるトーマス。

ここからはネタバレあり。野暮なネタバレはしないけど。。

なんと言いましょうか、みなさまお気付きの通り『ミイラ取りがミイラになる』パターンですね。ひょんなことから(…でもないけど)トーマスが行動を起こし、父の不倫相手であるジョアンナと出来てしまうのです。

このジョアンナさん、息子が父との不倫を追求しても歯牙にもかけず、かなりの自信家でもあり、「アナタ、私と寝たいんでしょ?」と言い出す始末。Wao!!(日本人、驚きのあまり思わず外国人化してしまうわ)さらにトーマスが自分の不倫相手の息子と知っていて寝るという、なんと表現してよいかわからない人物なのです。まぁ、人生いろいろあるわな(……で済ませてよいのかこの案件?私には理解不能です)

その一夜以降、案の定、ジョアンナに入れ込むトーマス。それまではミミに夢中だったが、ミミのことは眼中になくなり、そうなるとミミの方がトーマスを追いかけるというセオリー通りの展開が待っております。

最後にきちんとしたオチはあるのですが、なんと言いましょうか、ニューヨークという世界最先端のオシャレシティで、さらに出版社を経営する家の息子という文化もお金も持っている人に悩まれてもな…。めっちゃ恵まれてるやん!という感想しか出てこない。それより何より「ホンマ、アンタなんでもいいから早く仕事しーや!」「自分を探すな、仕事を探せ」と言いたくなるわ~。

さらに言うと、ミミちゃんというかわいい女の子とそこそこ上手くいっている上に、ゴージャスな年上美女とも寝れるなんて…。いろんな意味で恵まれない人からすると「軽く自慢なん?」って思うしね。そんなドラマ人生でなかなかないよ。

ヤダヤダ、モテない貧乏人のひがみ根性が出ちゃったかしらね。あと、最後のオチの方が受け入れがたいけど…と思う常識人の私でした。

#映画   #コラム #018 #さよなら僕のマンハッタン #0416

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