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「物語思考」読者グループまとめ08


作家活動にシフトする勇気が出ない問題とリスク管理

質問
けんすうさん、
よければ質問させてください🙏
プランが見えたものの、リスク管理が止まらず一歩勇気が出ない件について

「10年後に作家として食べていきたい」
と思っております
これまで2年ほど仕事しながらですが作家活動をしており、Instagramで1万人程フォロワーさんが増えこれまで150万円くらい売上させていただきました。なので正直食べていく分の稼ぎは見えているのですが、、。
仕事(webデザイナー)を辞めて作家にシフトする勇気がいつまでも出ずにいます。業務委託に変える勇気すら出ずにいます、、!

ひっかかっているのはこのあたりです
・たまたま運が良かっただけでは?
・ブームに乗って流行ってただけでは?
・10年後Instagramのようなものが存在する?(ほぼInstagram経由での購入なので)
・子供いるのに大丈夫?!

まだまだ解像度が浅いということなんでしょうか?
Voicyで勇気で行動するのはヤバいよねと話されていたのをお聞きしたのですが、結局最後勇気では…?!と次のアクションが踏めずにいます🥲

よければ宜しくお願い致します🤲

けんすう

おー!なるほど、これリスク管理をやる方法は色々ありそうだなーと思いました!

結構「0か100か」で考えてしまうというのが人間あるんですが、グラデーションがあるわけです。

えーと、たとえば、0が作家を完全に諦めてデザイナーで生きていく、100が完全に振り切って作家になる、とした場合に

仕事をやめる、はかなり極端な側ですよね。95-100くらいです。

なので、今が10くらいだとしたら、だんだんあげていくほうがよいかなと。

単純に「デザイナーの仕事をやめないけど、時間を減らして、作家の活動を増やす」というのはありそうです。書かれているように「業務委託に」とかは良い手法だと思いますが、業務委託は40-50くらいですよね。

20くらいのものがないか?で考えて見るといいんじゃないかと思いました。たとえば「残業を一切しない形にする」とか「正社員のままで週4にできないか」とかを交渉するとか・・・。

1日の労働を6時間にして、その代わり給与を80%にしてくれとか・・・。なんかそのあたりで考えてみるといいかもですね!収入があがっていったら率を変えていくとかもありますし、

働く時間だけじゃなくて、他のリスクでカバーするというのもあります。単純に「趣味とかの時間を削りまくる」とかもあります。いざうまくいかなくても、趣味の時間が1年削られてもさほどリスクないですし。。

10年後にInstagramがあるかないか?でいうと、あるとは思うんですが一番メインの場所でなくなっている可能性はあるので、このあたりも分散しておくとかもありそうですしね。

勇気出してやる、という場合は「1年収入が0だとしてもなんとかなる算段がある(いつでも会社に戻れる)」とか、いろいろありそうです。


けんすうさんのキャラ設定と回答スタイルについて

質問
けんすうさんは、オープンチャットやTwitter等で数多くの質問に回答されていますが、回答する際にもキャラ設定があって、このキャラならこういう回答するだろう、という思考パターンですか?

けんすう

たしかにどちらかというと「メタ認知力が高い視点で書くとしたら」みたいな感じでかいていますね!なので、嫌なことを言われてもあまり怒らないというか、いちいち反応しないとか、そういう感じの挙動になります!


けんすう氏が指南するキャリア設計術 キャラと物語を作りプロセスを楽しむ|NIKKEIリスキリング記事

けんすう

NIKKEIリスキリングさんに紹介されてたんですが、なんか「すごい売れているね!」という内容でうれしかったです。

で、それは置いといて、こういう記事ってざくっとまとめてくれるので、本を読んだあととかに読み直すとより深く勉強になったりするのでおすすめっす!「本なんて1%くらいしか覚えていない」くらいの気持ちで取り組めばいいんですが、まとまっている要約とかを見て思い出す、というのを繰り返すと、理解度があがる感じがします


重複質問の心理とけんすうさんの対応について

質問
こんにちは!
横からすみません!

重複質問しちゃう心理として、私がそうなので参考になるかなと思ってコメントします(笑)
すごい私ごとでお恥ずかしいのですが、文章読解力がない為、過去の文を読んで「参考になる!」というのと、「自分の問題」の接点が少ししかないなと思ってしまうと(実際には接点しかないのですが💦)自分の場合はどうなんだろう?と思って聞いてしまいます。
そもそも同じ事言ってる事にすら気がついてない場合もあったり、だいぶ頭の枷を外したつもりだったけどまだだったか!
とか、質問してから気がついたりします!


ちなみにけんすうさんのVoicyも出てるYouTubeも遡って見たり、NoteもTwitterもオススメの本とかもサブスク入ったりして読んでいて、ここの分も相談の部分もけんすうさんの回答文もくまなくみてたりします(笑)

そしてこの前言ったよね!と学校とかで散々言われてたので、重複の質問したら駄目だと認識になってるので気をつけていたりもします(笑)

なので、「重複してるけど重複してることに気がついてない」という事もあるのかも!

と思いました!

けんすう

なるほど!わかりやすい!

個人的には「まったく同じ質問ってないよね」というのもあるので、こういう場の質問では気にしなくていいかなーと思いました!

悩み事って「具体例をどれくらい抽象化するか」によって、解決しやすくなったりするじゃないですか。こんなことをいうと怒られるんですが、世の中のだいたいの悩み、ブッダとかがほとんど答えを出しているので、極論「高いレベルで悩みを抽象化していけば、ブッダの教えを勉強するだけで悩みがなくなる」とすらいえます。

ただ、この「抽象化」のレベルが人によって違うわけです。「3段階くらい抽象化をあげれば同じ質問になるかもしれない」とあっても、人によってそれが苦手だったりするのですね。

というので「個別具体の話で悩むケースのほうが多いと思うので、個別具体を見ながら相談に乗ったほうがいいんじゃないか」と思っていますし、「これはこの質問と同じですよ、というのがあれば送っても参考になるかもしれないからそれはやる」なんですが、質問する側としては「同じような質問がないか?」というのを気にしなくてもいい、と思っています!


けんすうさんの有料noteのメリットについて

質問
こんなこと聞いてすみません。けんすうさんの有料noteって常に入ってるメリットってありますか?たまに980円払うと読み放題になるので。。

けんすう

割と「たまに入って全部読んで、解約しちゃう」というやり方をとっている人もいますね!Netflixとかでもそうっすよね。

noteって普通に設定すると「その月に投稿されたものしか読めない」となって、長く入らないと意味がないような感じになるんですが、それやられると嫌なんですよね・・・。読ませろやって思うので。

で、僕的には「たくさん記事が溜まってくれば、すぐには読み切れないから長く入ってもらえるかも」とかになりますし「リアルタイムで読みたいときはお金を払う」になるから、コンテンツをよくしようという方向の努力になりますし、

お客さんは「時間よりもお金が大事だから、980円たまにはらって、全部DLして、あとから読む、みたいな手間をかけよう」とかの選択肢もできていいかなーと思います。

というので、正直「たまに入ってくれて読んでくれるだけでめっちゃありがたい!」ですね!お金に余裕ができて、時間に余裕がなくなると「入ったままにしておいて、毎日メールで来るので読む」みたいな感じになることもあると思いますし、ならなくても読んでくれているだけでありがたいので、どちらでも!


10年後の未来になりたい状態が50個しか出ない

質問
まず、10年後の未来になりたい状態が50個しか出なくて、3日間書いてみても、やはり出ず、先に進めず泣いています😭😭😭
先に読了して良いのか、
苦しみながらちょっとづつ進んだ方がよいものか?と。
このような場所は、学べるし、やる気出るし、本当に助かります。
引き続き頑張ってミマス。

けんすう

50個でればだいたいもう97点くらいです!「もうでねえわ!」となってから、出るのに価値があると思うので、あと5個くらいなんとかだして、55個になったら終わりでもいいかもっすね!


3ヶ月で飽きる問題について

質問
質問です!
3ヶ月くらい頑張った後に、その事について飽きるターンがきて、いつも手を止めてしまいます。
自分的には稼ぎたいし、続けたいのですがどうしたら良いのでしょうか?

自分の場合、最初は時間を忘れるほど集中できるのに、3ヶ月もすると、ある程度成果が上がってくるので、そこで「ゲームクリアした」と言った感じで、飽きて次の事に目移りして離れてしまいます。

成果を拡大するには“継続し続ける”のが最適かなとは思いますし、続けると更に稼げるのもわかっているつもりなのですが…

「このくらいのコストで、この程度行動すれば〇〇くらいの実績が上がるよね」ってのがわかると満足してしまう自分がいます。

物語思考で言う、行動計画や抽象度やら解像度の見直しを定期的にする方が良いということなのでしょうか?


けんすう

これなんか「モチベーションとかやる気をエネルギーにして駆動しているから」起こるような気がしていて・・・。

「こうなりたい(たとえば、稼ぎたい?)」みたいなものがなりたい状態なら、それと相反している(飽きたからやめる、など)気もしますし

もっと上位概念でいうと「こうやったらこうなる、というのを実験して結果を知ることで知的好奇心が満たされるのが楽しいので、もっとそういうのを知りたい」というのであれば、まあそれでもいいんじゃないかなあ、という気がします。

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その上で、こういう飽きっぽい方は多いんですが、なんか

>「このくらいのコストで、この程度行動すれば〇〇くらいの実績が上がるよね」ってのがわかると満足してしまう自分がいます。

このあたりは結構錯覚だったりすることもあるし、「初期は超カンタンだけど、そっから先は思い通りにいかない」とかはよくあったりします。Twitterも10万フォロワーまではガンガン伸びて「あー、結構簡単だな、このままいくとすぐ30万とか行くな」と思っても、15万くらいで全然違うゲームに変わって、そっから先は違うプレイをしないといけなかったり

年収1000万円まではすぐいって「あー、このままこうやると5000万とかすぐだな」と思っても、2000万円くらいで大きな壁があったりと

意外と「進捗していくと全然違う感じになるよね」というのはよくあったりするんですね。

もっというと、おそらく専門家の方からみたら「3ヶ月くらいで何がわかるねん」と思う気がするんです。

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で、、これはよくある減少でして「ダニング=クルーガー効果」といったりします。今貼った画像です。

エンジニアがよく「完全に理解した」というのですが、こんな感じでよく使われます。

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「完全に理解した」
製品を利用をするためのチュートリアルを完了できたという意味。

「なにもわからない」
製品が本質的に抱える問題に直面するほど熟知が進んだという意味。

「チョットデキル」
同じ製品を自分でも1から作れるという意味。または開発者本人。

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というので、おそらくどんな天才でも「3ヶ月やっただけで、だいたい理解して、その先にどのくらいコストをかければ、このくらいの成果がでる」という学習のイメージを持つのは相当困難なはずです。よほど学習の敷居が低いものでもない限り、あまりないはずです。

というので、「自分はおそらくダニング=クルーガー効果という認知バイアスにひっかかっているんだな」とメタ認知しておくといいのかなあ、と思いました。

ちなみに会社とかでも、1年とかなのに「だいたいわかりました!」といってやめる人とかいるんですが、ぶっちゃけ「1%もわかっていないけど、すごくわかった気になっているんだろうなあ」というのはよくありますね・・・。20年とかやっていることとかでも、日々わからないことが増えるし、このあとどうなるのか、どうコストをかけるとどう成長するのかわからない、というのがあるので、3ヶ月で飽きてしまうのは、おそらく先程の図の「馬鹿の山」にいったときに、満足度が高まってやめちゃっている、という感じがするので、すごくもったいない気がします。

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で、これは本当に多くの人によくある認知バイアスなので、気にすることは全然なくて、「3ヶ月でゲームクリアした気持ちになるのは、なんか脳のバグなんだな」というので、ちょっと我慢してやり続けるのが最適解かなーと思います!

僕もなんか新しいことって3ヶ月くらいすると「完全に理解した」モードになりますし、そっから1年とか3 年とかやると「ぜんぜんわからない」という状態になりますし、そこからさらに10年くらいやると「チョットワカル」という状態になることが多いです!なので、極めて一般的な、普通の認知バイアスです!

質問
貴重なお時間使っての、お返事ありがとうございます🙇‍♂
よくある現象だったのですね…

初期段階って簡単なので、サクサク進みますし!その先の苦労が見えてきて目を逸らしている気もします。

自分の場合、定期的に起こるのでメタ認知してみます🙏

けんすう

そうなんです!でもこれで悩む人も多いので、あまり気にすることはない気がしますね・・・。

すんげー昔の本なので、いまおすすめできるかどうかはわからないんですが、この本とかおもしろかったです。

そうなんです!でもこれで悩む人も多いので、あまり気にすることはない気がしますね・・・。

すんげー昔の本なので、いまおすすめできるかどうかはわからないんですが、この本とかおもしろかったです。

質問
この本の「達人になる人は、ほとんどの時間をプラトーで過ごす」という言葉が、物事に飽きてきて新しいことに手を出したくなった時の戒めとして効いております


けんすう

おお、まさにそこです!


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