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「モンパルナスの奇跡」観劇

6月18日13時半からの回を観劇。
会場はよみうり大手町ホール。
あいにくの雨でしたが、駅から地下直結で行けるので助かりました。
ここに来るのは、「ぼくの名前はズッキーニ」以来で約4年ぶり。
推し(稲葉友)のミュージカル初出演なので、本当は初日や千秋楽のチケットを取りたかったんだけど、先行チケットの抽選に2回惨敗し、結局一般発売で取れた席だったからか平日昼間でも最後列でした…悲しい…

孤高の画家アメデオ•モディリアーニを主役にしたミュージカル。
恥ずかしながら絵画に明るくなく、モディリアーニを全く存じ上げなかったのですが、予備知識を入れずに観劇することにしました。
パンフレットも開演前は混んでたので、終演後に購入。
そのため、登場人物の名前が外国名で馴染みがないので聞き取れなくて、休憩時間に公式サイトで確認することに…

あらすじ

神絵師モディリアーニに出会ってしまったズボロフスキーが、彼の絵を世に広めようとするためプロデューサー(画商)になるも大苦戦。
意図せぬ炎上商法(警察の前の画廊でヌード画の個展を開き数時間で中止)を経て、絵の値段が上がり始めるも、そこに戦禍が襲いかかり、またモディには病魔が…
「絵の値段は画家の死後上がる」
そのセオリーから自分の死後まで絵を売らず、死んだ後に絵を売って、恋人のジャンヌとそのお腹の子が生きていけるようズボロフスキーに頼むモディリアーニ。
しかし彼が存命のうちに彼に利益をもたらしたいズボは彼の絵を売ろうと奮闘する。しかし、その甲斐むなしくモディは天に召されてしまう。また、ジャンヌもその後を追って飛び降り自殺。
その悲劇のエピソード自体が、彼の絵の価値を高め、彼の絵を欲しがる人々が群がるという皮肉な結果だった。

感想

作品の芸術的価値だけではなく、投機目的の資本家への人気や話題性、作者の死によって希少価値が出ることで、絵の値段が上がること。
100年以上前の話なのに現代にも通じる部分が多いなと。
純粋にその作品が好き…ではなく、人気があるから、話題性があるからで、その作品に価値があるという見方は、あらゆるエンタテイメントに通じるなと。

ミュージカルは、数えるほどしか見たことがなく、あまりよく知らないのですが、8人という少ないキャストのミュージカルって珍しい気がしました。
ダンサーさんがいないので、普通のお芝居に近い気がする。
でもピアノ、バイオリン、チェロの生演奏で、歌を主軸に話が進むからやっぱりミュージカル。
音楽劇とか、ストレートプレイだけど歌の演出があるものとミュージカルって具体的には何が違うんだろう…

浦井健治さんは有名なミュージカル界の人というイメージだったのですが、ミュージカルデビューはセラミュの6代目タキシード仮面だったのですか?(Wikipedia調べ)それは知らなかった…アオイホノオは見ていました。

今回稲葉友さんのミュージカル初出演ということで見に行ったのもあるのですが、今まで他の舞台でも歌声は聞いたことはあって…やっぱり普通の舞台の歌は、ピッチよりも感情優先でセリフをメロディに乗せるという感じだったと思うんです。
他の人とのハモリがあったりするからか、歌優先の中に感情を込めるのがミュージカルなのかな…?

ミュージカルの歌って、楽譜通りに歌っているけれど声で伝わる情報量が多い気がします。

公演は今週末6月23日まで。


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