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【本の話】読書と読書録を投稿する日々

今年の1月から、Instagramで読書録を投稿しています。
以前は、自分の通常アカウントでたまに読書録を投稿していた程度でしたが、積読本が積み重なっていく一方なので少しでも消化するために開設しました。
目標は年間100冊程度で、とりあえず4月までで30冊程度。今までだと、年間の読書量は30〜50冊くらいなので、個人的にはかなり高めの目標設定です。

その結果として、たまの気まぐれで投稿していたnoteをずいぶんご無沙汰してましたが、そのInstagramを材料に久しぶりに最近の読書事情についてnoteに書いてみようと思ったところです。

1〜3月の読書

1月 11冊投稿(再読3冊、以下同)
2月 7冊(1冊)
3月 7冊

といった具合で、アカウント開設当初は再読で水増ししつつ、けっこう頻繁に投稿していたのですが、最近はみごとにペースが落ちてます。
読書録は例えば、こちら。

やっと読了しました。
引き続き、不安定つり合いの話。「心」と「体」、「シロクマ」と「クジラ」、あるいは「ケアする人」と「ケアされる人」。現代社会(或いは、資本主義社会)では、個人においては明確に分けて、バランスをとれる人が求められるし、社会においては混沌としていたものが選り分けられていく。
同書は、以前に#世界は贈与でできている の著者も参加する読書会で、#近内悠太 さんがお薦めに挙げていた一冊。
今回、「ケア」についていくつかまとめて読もうと思った時に思い出したタイトル。
最初は「学術書」という帯に気圧されましたが、単純に物語として面白いですし、実際のケアの現場のリアルを知ることができる。
なみなみと注がれた水はいつ溢れるのか?
器の大きさや形は千差万別、そもそも器に対して今どの程度まで水が注がれているかを確認することもできないし、最後の表面張力まで個人差があります。
その自分の水量をいかにコントロールするか、コントロールできない人にいかに寛容になれるか、その両面において有用な一冊です。
1月19日更新
復讐と狂気、それを上回る嫌悪と信念

手に取ったきっかけ------------------
ウクライナのニュースを見るにつけ、涙ぐんでしまいます。
そう言えば、昨年はミャンマーやアウンサン・スーチーさんのニュースでも同じように反応していたけれど、自分の時間をどう使うかとか、それでどう生きるかと考える時間は、一過性の感傷でしかなかった。
そして、今もまた同じようにこの悲劇を消化してしまっていると思うと、戦争についての書籍をいくつか読んでおきたいと感じ、話題性もあって最初に手に取った一冊です。

心に刺さる一節----------------------
ーー「私の知る、誰かが……自分が何を経験したのか、それを、ソ連人民の鼓舞のためではなく、自らの弁護のためのでもなく、ただ伝えるためだけに話すことができれば……私の戦争は終わります」ーー
ーー「あなたが大きくなったら、もう戦争は終わっている。あなたは平和な時代を生きるの」セラフィマはその言葉に危うくスプーンを落としそうになった。何に驚いたのかは分からなかったが、兵士として己の中で維持されてきたなにかが、弦楽器を掻き鳴らすように動揺した。ーー
ーー戦争を生き抜いた兵士たちは、自らの精神が強靭になったのではなく、戦場という歪んだ空間に最適化されたのだということに、より平和であるはずの日常への回帰できない事実に直面することで気づいた。ーー

結び--------------------------------
戦争は一握りの為政者の決断によってはじまり、戦争の余燼は各々の人間に一生を通して残り続ける。
しかも、その影響はより優しい人にとってより大きくより深い。
現実のそれを知っているわけではないですが、戦場の中にある感情の生々しさが克明に描かれているように感じます。
3月31日投稿

アカウント開設して間もない頃は、なんとなしに考えた文章を書いて投稿してましたが、2月途中からはある程度フォーマットは揃えています。

4月の読書

1〜3月はその月の選書のテーマみたいなものを考えていたのですが、
4月からは月初めに読みたい本を予めピックアップしてみることにしました。

4月に読みたい本

ご時世柄、戦争関連の本が多めです。
そして、結果として読んだ本はこちらの5冊(に加えて、再読が1冊)。
しかも、『戦争は女の顔をしていない』はAudibleにしちゃったので(読書録は投稿してない)、今月はかなり読書量が落ちてます。
(けど、Audibleはコインも消化しなきゃいけないといういこともあり、書籍であれば絶対に読了してないのでいい選択だった。)

4月に読んだ本

もちろん軽んじるつもりは一切ないのですが、過度に時事ネタドリブンで選書したのがよくなかったですね。
『歴史修正主義』『ヒトラー−虚像の独裁者』『戦争広告代理店』はすでに書籍は購入しているので、折を見て読みたいと思いますが、
結果としてエンタメ本ばかり読了している様相です。

日本版「ブラック・クランズマン」
西加奈子作品について----------------
西加奈子さんの小説は「サラバ」「i」を読んでますが、文章はあまり好きではないんですよね。
()で思考を描写するところなんかが最たる例で、特に小説で()は使わないで欲しい、というような文章に対する個人的な美意識がほかにもいくつかあり、尽くそれに沿わないのが西加奈子さんの作品です。
で、比較的その感覚には忠実なのですが、何が言いたいかというと、そんなこだわりがどうでもよくなるほどの、社会に訴えかけるパワーの大きさに打ちのめされます。
叫びたくなる一節--------------------
ーー何回も言うけど、今何年ですか?
2016年ですよ?ーー
作中のラストからさらに5年後、本書が刊行された2021年はまさに「今は2021年だよ?(いつまでそんなことやってんだよ!)」という1年で、翌年の今は毎日ロシアのウクライナ侵攻のニュース。
世界って、少しずつよくなっていくわけじゃないんだよな、と。
結び--------------------------------
夜明け前のいちばん暗い時間であれば、夜が明けるのを待っていればいいのだけれど、果たして今はどうなんでしょうか?
仮に夜明けが近いとしても、夜明け前に失われる命もあるように、どう生きたいかを考えるとき、その猶予はあまりないのかもしれないですね。
4月21日投稿

自分の書いた読書録を(このエントリに転載してないものも含め)改めて見返すと、だいたい「メタ認知」や「他者性」「共同体感覚」もう少しざっくりしたキーワードだと「生き方」とか「ウェルビーイング」的な文脈に回収されるような内容で、それを否定するつもりはないのですが、もう少し違う切り口が必要な気がします。
このあたりは、一時期沼にハマっていたビジネス書界隈の刷り込みがキツいようです。(笑)
もっとその本について真正面から語った上で、その外側の関連知識や時事問題的な話、自分の生活との関わりはたとえばこのnoteなんかで書いていくようにしようかな、と書きながらふと思いました。

5月の読書

5月に読みたい本

ということで、5月は「読んだ(あるいは観た)コンテンツについて書く」ということを改めて考え直すための選書。
1冊ふざけた本が入ってますが、ほりぬきちゃんねるですっかりファンになってまして、いちばん楽しみにしています(笑)
あと、Audibleで聴く予定のタイトルもありますが、レビューや「モノ書き」論に飽きたら積読のエンタメ小説でも挟みつつ、(たぶん、レビュー系の本はいずれもすべて読了はできないでしょうけど、そのあたりは緩めに)計10冊程度を目標に読書したい。

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