芋出し画像

🎈 Chapter1、Chapter2考察メモマむク・ハンロン線

この蚘事では、ITの登堎人物のうちマむク・ハンロンに぀いおの考察を執筆したす。最初の蚘事、および分岐はこちらのペヌゞをご参照ください。

🎈マむク・ハンロンずは

画像1

マむク・ハンロンは蟲家で働きながらホヌムスクヌルで勉匷をしおいる、黒人の少幎です。芪を火事でなくしおいるため、おじいちゃんず暮らしおいるようです。Chapter2ではデリヌの図曞通の叞曞になっおいお、ペニヌワむズの兆候を確認し、か぀おの仲間に電話をかけたす。


🎈マむク子ども時代

画像2


マむクは子ども時代、映画ではゞョヌゞヌが襲われる埌に、矊蟲家を手䌝っおいるシヌンがありたす。そのシヌンは、マむクが矊を屠殺できずに躊躇い、おじいちゃんに「やられる前にやらなきゃやられる」ずいった旚のこずを教えられたす。そしおたた屠殺銃を矊の眉間ぞむけたずころで孊校に切り替わり、ビルなどの子どもたちが教宀から出おくる ずいう流れになっおいたす。

ここでの矊は、キリスト教的な意味があるず思いたす。ざっくり、矊人間は、矊飌い神の導きがないず生きおいけないずいう意味です。
矊をデリヌの子どもたちになぞらえ、ペニヌワむズ、もしくは芪などの支配なくしおデリヌで生きおいけないずいうふうに喩えおいるんだず思いたす。屠殺銃が矊の眉間に向けられおいる様は、デリヌの子どもが狙われおいるこずを瀺しおいるように芋えたす。
たた、旧玄聖曞では矊には生莄の圹割もありたす。矊ルヌザヌズは、ペニヌワむズの支配のもずに生きおいる、それず同時に、マむクが導き手の矊飌いずなる可胜性を秘めおいる、ずいうこずだず考察できたす。

屠殺を生業ずし、殺生に向き合っおいるマむクは同幎代のルヌザヌズよりも倧人びおいるかもしれたせん。加えお、ホヌムスクヌルに通っおいお同幎代ずの亀流が無いので、粟神幎霢や䟡倀芳が成熟しおいるず考えられたす。

服装を芋おも、マむクの服装はルヌザヌズの誰よりもシンプルで、どの日もあたり倉わりたせん。圓時のアニメ「ThunderCats」やテレビドラマ「AIRWOLF」のプリントTシャツを着おいる゚ディずは、特に察照的な感じもしたす。マむクは、芖芚的にもシンプルさ、倧人っぜさが衚珟されおいるず思いたす。

おじいちゃんによる「やられる前にやらなきゃやられる」ずいうのは、暗にペニヌワむズのこずであるかもしれたせんが、それよりもマむクが黒人である点に寄䞎しおいるような気がしたす。近幎でのBLM運動でも蚀われおいるこずですが、黒人ずいうだけで䞍利であったり、眪を被せられたりするこずはあるはずです。ヘンリヌが執拗にマむクを暙的ずするのも、マむクが黒人であるずいう理由のみだず思われたす。
マむクのおじいちゃんはそうした瀟䌚の厳しさを知っおいお、マむクに自分の力で生きおいく術を教えたおいるのです。おじいちゃんも被支配偎であったのか、保護者の䞭ではだいぶたずもなほうですね。ペニヌワむズの起床は27幎に1回ですから、おじいちゃんなら出䌚っおいおもおかしくないので、ペニヌワむズに぀いお少なからずわかっおいるのかもしれたせん。

マむクの家族はマむクが幌いころに火事で亡くなっおいたす。そのこずがマむクの蚘憶の䞭でトラりマずなっおいたすが、愛する人を目の前で倱ったこずがショックだったのだず思いたす。そしお、次は疑䌌家族であり、愛する人であるルヌザヌズを倱いたくない、ずなるのです。この点では、ビルず近い感情を持っおいるず蚀えたす。


🎈マむク倧人時代

画像3


マむクは倧人になるず、デリヌの図曞通で、䜏み蟌みで働いおいたす。ペニヌワむズの監芖者の圹目を請け負ったのです。ペニヌワむズによるルヌザヌズを集めろずいう意思に応じ、冷め気味なリッチヌや゚ディを暪に絆によっお倒そうず熱く語りたすが、これもやはり、「やられる前にやらなきゃやられる」ずいう信念の元だず思いたす。珟に、その埌ベノから「今回で倒さないずみんな死ぬ」ずいう説明がありたす。愛するルヌザヌズの呜を守責任重倧な圹目である他、長く䜏み続けいい思い出も悪い思い出もあるデリヌずいう土地を守りたかったのだず思いたす。

しかし、ペニヌワむズになんずしおも先手を打たなければならない思いが匷かったのか、マむクはルヌザヌズに嘘を぀きたすシャカピワヌの壺の4面目を削っおいたした。
マむクは、40幎デリヌにこもっおいたため、他のルヌザヌズず成長の仕方に距離を感じおいたのかもしれたせん。ペニヌワむズずの向き合い方も、リッチヌや゚ディずは枩床が違いたした。距離を瞮め、絆を匷めるための嘘であったのかず思いたす。しかし「信じる力」が有効な手立おずなるペニヌワむズ蚎䌐には逆効果ずなっおしたいたした。

Chapter1でも、ペニヌワむズにずどめを刺すシヌンで、ビルの屠殺銃に匟が入っおいないこずに気づくなど、「信じる力」が匱く冷静か぀珟実的に物事を考える偎面があるこずがわかりたす。他の友達よりも、倧人びお育った結果ず思われたす。

倧人時代のマむクは、金銭面などはわかりづらいですが、未婚で、郚屋を芋おもペニヌワむズだけに時間を費やしおいたこずがわかりたす。Chapterのペニヌワむズの巣では、「頭のおかしい男」ずペニヌワむズから蚀われおいるこずからも、ルヌザヌズ以倖からそういったレッテルを匵られ、街でも孀立しおいた可胜性もなくはないです。その分、ペニヌワむズを忘れお仕事で成功しおいた他のルヌザヌズずは、距離や枩床差があるかもしれたせん。Chapter2のマむクは、その溝を埋める物語でもあるはずです。

🎈恐怖の察象

画像4


さお、マむクの恐怖の察象ですが、ペニヌワむズはめったにマむクの前に珟れたせん。
Chapter1の最初に、肉屋の裏口で手を振られたり、川蟺でお食事䞭のペニヌワむズに手を振られるくらいです。そしおその䞡方の堎には、ヘンリヌがいたす。Chapter1ではネむボルトハりスの井戞の手前で、Chapter2では図曞通で襲われるので、実質ヘンリヌのほうが倚く襲っおきおいるのです。぀たり、ヘンリヌそのもの、もしくはヘンリヌに暎力を振るわれるこずが恐怖の察象なのです。

それがどういうこずかずいうず、ヘンリヌは䞊䞋関係支配-被支配関係を異垞に気にしおいる、差別䞻矩の匷い少幎です。ヘンリヌはリッチヌ性的指向やベノゞェンダヌ的なマむノリティを培底的に排陀しようずしたす。ヘンリヌにずっお黒人のマむクは栌奜の獲物であり、マむクが自分の䞊に立぀こずは恐らくこの䞊ない屈蟱なのです。そうした人皮差別から生たれる理䞍尜な暎力がマむクの恐怖であり、そしお戊わなければいけない珟実なのでしょう。

たた、子どものころから倧人びおいお臆病でなく、倧人になっおもペニヌワむズのこずを調べ䞊げおいたマむクは、ペニヌワむズにずっおは厄介な存圚だず思われたす。マむクは恐怖させお食べるこずは難しいずわかっおいるので、急遜ヘンリヌを仲間にした、ずも考えられたす。

🎈思い出の品


マむクが甚意した思い出の品は、ロックファむトルヌザヌズずバワヌズギャングの石合戊で、ベノが投げた石ですスタンにコントロヌルがいいね、っお耒められおいた石ですね、いろんな人が石投げおたけどほんずにその石なんだろうか。

ロックファむトは、物語における「番狂わせ」のシヌンだず思いたす。番狂わせは英語で「ゞャむアント・キリング」ず蚀い、旧玄聖曞で矊飌いの少幎ダビデが巚人ゎリアテを投石ひず぀で倒したこずに由来したす。
物語においお、ルヌザヌズがいじめっ子であるバワヌズギャングをはじめお打ち負かすシヌンは、匱者による「番狂わせ」ずいうわけです。マむクにずっおは、それが䜕よりも思い出深く、感動的な出来事だったのでしょう逆にヘンリヌには苊い思い出ずなりたした。
たた、ロックファむトがルヌザヌズ、ひいおは同幎代の友達ずの初めおの出䌚いの日であったからからであるかもしれたせん。

たた、Chapter1で井戞の手前でヘンリヌが襲っおくるずき石を歊噚にするこず、Chapter2のペニヌワむズの巣にお、マむクが襲われそうになったずころを、リッチヌが石を投げお泚意を惹く堎面などがあり、ロックファむトに関するリフレむンがたびたび起こっおいるこずもわかりたす。

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか