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日記:やっと地に足がつく

 東京大手町のビル街に私の仕事の関連会社がある。若い頃このビルを訪問するときはお客さんから厳しい注文をつけられたりお詫びすることが多かったのであまり良い思い出がありませんでした。周囲を見渡すと皆キラキラしていて頭が良さそうに見えます。クールなビジネス街のイメージ。空気が薄く感じ、落ち着かない場所でした。
 今日久しぶりにその場所を訪れると違和感を覚えました。ビルも人も普通に見えるのです。周囲からのプレッシャーを感じません。地に足がついてるなあと思えたのです。
 年をとったせいかな。過敏だった私のセンサーが鈍くなったのでしょうか。何処にいても私は私である、別にそれでいい、ここにいていいのだ、と感じていました。そうすると、周りの人のキラキラも収まって見えました。今まで気圧されていた何かから解放された気がしました。

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