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『いま』という時間は、生きたくても生きる事の出来なかった人達が心から望んだ時間。

2011.3.11
あれからもう9年ですか…


あの日、あの時間、あの場所から生活が一変した人がいます。彼らの多くは、9年たった今も「日常」を取り戻せていません。そんな人たちが、まだ4万人もいるということ。そのことを僕たちは、もっと意識する必要があると思います。


僕は大震災で忘れられない記事が一つあるんです。
それはアメリカ軍による「トモダチ作戦」


東北が被災後、真っ先に動いてくれた諸外国がアメリカでした。その模様を詳しく伝える番組があったのですが、実はアメリカ軍は日本政府から正式に要請が来る前にすでに動き出していたそうです。


「友達が困っている時、真っ先に助けるのは当たり前の事、それを行うのに手続きも書類もいらない」


そう言って、中東へ向かっていた空母艦隊を急遽、進路変更をして日本へ向かわせたそうです。ところが、いざ救援活動を行おうと思った時、被災地はすでにかなりの放射線量だった。


そこで救援活動は海兵隊員個々の判断に任せたという。しかし、ここで引き返す者は一人もおらず、全員が救援活動へ向かったそうです。


アメリカ人って改めてすごい民族だと思いました。政治・経済・人種・宗教…色々問題や確執もあるけど「トモダチ」にはそんなの関係ないんじゃないかな。


トモダチが困っていたら助ける。


そんなシンプルな思いでこの世は平和になると思う。誰かのために何かをする。その誰かとは見た事も会った事もないけど、トモダチなんです。


 
トモダチのために何が出来るのか??今日はそのことを考えるべき日だと思います。一年に一回だってイイじゃない!何もやらない奴よりは。


3年前息子を東北に連れていったんです。その時、息子は沢山のトモダチが出来たと言ってました。息子も10才なりに何かをしなければという事を学校で学んだようです。そして毎年、この時期は友達に手紙を書いています。


誰かのために何かをする、ってことは自己犠牲の上に成り立つものではありません。自分の出来る範囲。そして何より継続できる事が大事です。何かスゴイ事をする必要はない。自分に出来る範囲、継続できることでいいと思う。


 
それと…


今日僕達が考えなければいけない事は、僕達が何気なく生きている『いま』という時間は、生きたくても生きる事の出来なかった人達が心から望んだ時間だってこと。そのことを絶対に忘れていはいけませんよね。

サポートエリアまで読んでくれてありがとうございます。 頂いた金額は息子のお小遣いにします。