〇〇を見極めろ!ボイトレ教室の選び方

moaです。

今日は、ボイトレ教室の選び方についてです。

教室に通いたいと思っても、どこがいいのか迷いますよね。

先に結論から言うと、教室を選ぶ時は「講師を見極めろ」です

多くの方は、Googleで検索した結果、上位に出てきたページの教室や知名度が高い教室に通うことが多い印象です。

私自身、体験レッスンも担当しておりますが、「体験レッスンはこの学校しか受けていない」と答える方も多く、当日中に入校を決める方も少なくありません。

もちろん、私にとっては、授業内容をよく評価してくれた。と受け取ることができ、生徒が増えるのは喜ばしいことです。

しかし、そのマインドでは、歌の上達スピードが遅くなってしまいます。
これは断言します。

マインド、考え方により上達するスピードが変わるお話については、また別の記事「レッスンの受け方」にてお話しします。

体験レッスンは、必ず複数の教室を受けてから入校を決めましょう。

ボイトレ教室に通えば本当にうまくなる?

皆さんに質問です。

ボイトレ教室に通い、レッスンを受けた場合、必ず歌が上達すると思いますか?

すごいおバカな質問ですよね。笑
当然「うまくなるに決まってるだろ!」と声を大にして答えてくれているはずです。

では、回答です。

答えは、上達する可能性はあるが、必ず上達する保証はできない。です。笑

では、順番に説明していきます。

ボイトレ教室に通って上達するためには

さて、必ず上達する保証はできないと述べましたが、どういうことでしょうか。

私は、ボイトレ教室の生徒だった経験もあり、講師と生徒両方の視点から考えることができます。

上達するためには?
結論:講師の質×生徒の学ぶ姿勢×講師と生徒の相性

どうでしょう。ピンときた方、いまいち意味がわからない方とそれぞれいると思うので今回は、講師の質と相性について詳しく説明していきます。

ボイストレーナーの実態

ボイストレーナーという響きは、すごくかっこいいですよね。

ですが、皆さんに知っておいて欲しいことがあります。

ボイストレーナーとは、資格が存在しないため、自称でもボイストレーナーと名乗れば誰でも今日からボイストレーナーになれます。

もちろん、大手スクールや養成所、プロダクションの専属講師になるためには、採用基準が存在し、誰でもなることはできません。

しかし、ボイトレ教室は数え切れないほど店舗数があり、小規模な教室も数多く存在します。

個人事業主として、個人で教室を開くことも可能です。

そんな話を聞くと、「一体誰を信じればいいのだ!」と言いたくなりますよね。

そう、学校の選び方の第一歩目は、「先生、講師を見極める」ことです。

講師を見極めるには?

講師、先生を見極めるといっても、音楽未経験者や若いうちは、どう見極めればいいのかわからないですよね。

見極めるポイントをいくつかピックアップしてみましょう。

1.講師自身が経験値を積んでいるか

冒頭で述べたように、ボイストレーナーとは誰でも名乗ることができます。

そのため、講師にはどんな経歴、どれくらいの経験値があるかを確認してみましょう。

たとえば、全く人前で歌ったことがなく、「ボイストレーニングの方法」だけを身につけている先生と、実際にいくつものステージで歌ってきたことがある先生では、「試行錯誤の回数」が圧倒的に異なります。

音楽の成長に終わりはありません。現在私は講師と言う立場ですが、レッスンを通して私も共に成長させてもらっています。

そして、新たな発見があれば、他の生徒に教えてあげることもできます。

講師自身に試行錯誤をする習慣があるか、観察してみましょう。

こんな質問をしてみるのもいいと思います。

先生は歌手を目指したことはありますか?
現在はなにか活動していらっしゃるのですか?

こう言った質問をすれば、講師が現在進行形で活動しているかどうかや、歌手を目指していたことがあれば、その際に行っていたライブ活動などの経歴を聞くことができるかもしれません。

話は少しずれますが、試行錯誤の回数が多ければ、多くのイメージや感覚を覚えることができます。

試行錯誤の際に、パズルのピースが1つ出来上がる感覚です。

単体ではあまり効果がないものでも、それぞれのパーツを組み合わせた際に大きな変化を感じることができた、なんてことも起こります。

いろんなパーツを組み合わせてみる。と言ったイメージですね。

さらに、このパーツは、自分には合わなかっただけで、他の人にはうまくフィットする可能性があったり、一度試行錯誤により作成されたパーツはいつでも引っ張り出すことができるため、とても便利です。

そのため、試行錯誤を行う習慣がある講師は、1つ教えたいことがあった場合に、複数のイメージや表現で伝えることができます。

2.聞く力、診断力

歌唱力がずば抜けているからと言って、必ずしも人に教えるのが上手であるとは限りません。

歌唱力と、人に教える能力は別物であり、歌がうまいからと言って何でも信用するのは、危険です。

ボイトレ教室に通うと言うことは、歌を上達させたいからですよね。

なにかすら改善点や課題点があるはずです。

改善点を把握し、改善策を提示するのがボイストレーナーの仕事であり、その時に必要になるのが「聴く力、診断する力」です。

私はお医者さんとよく似ていると感じます。

病院に来た患者さんの症状を把握し、適切な薬を処方する。

症状がわからなければ、薬を処方することもできませんし、症状がわからないまま全然関係のない薬を処方されても、全く体調が良くならないですよね。

ボイトレ教室も同じです。

生徒の症状(改善点)を把握し、適切な薬(レッスン)を処方する。

ここを見極めるためには、体験レッスンの際にあえて自分から弱点や悩みをを言わないでみたり、体験レッスンの際に、ピンポイントに自分の歌の印象を質問してみましょう。

自分が悩んでいることと同じ箇所を指摘されたり、自分が気づかないポイントを指摘されたときに「なるほど、たしかに」と思えるかどうかがポイントです。

3.マニュアル化されたレッスン内容になっていないか

マニュアル化されたレッスン内容とはどう言うものでしょうか。

例えば、あらかじめ用意されている音源を利用した発声練習や、生徒が改善したい症状とは全く無関係の内容であったり、ストレッチの時間がやたら長かったり、などです。

完全にマニュアル化された授業内容になっている場合、各練習方の効果を理解していないことがあり、何故この練習をするのか説明できない、なんてことが起こります。

また、ストレッチや音源を利用したボイストレーニングは、講師がいなくても一人で行うことができます。

これなら、交通費をかけて教室まで、講師にわざわざ会いにいく必要はありませんよね。

ストレッチや声出し、体を起こす作業が不要だと言っているわけではありません。

私の場合、ストレッチやリップロールなどの軽い準備運動は、教室にくる途中で済ませてくるのがベストだと教えています。

上記2つの項目は、私がいなくても生徒自身で行うことができ、浮いた時間を別のことに使うことができますから。

また、個々には個性がありますが、マニュアル化されたレッスンは個性を考慮していません

ボイトレの基礎や教え方を座学で学習した講師は、生徒の個性を無視したレッスンを行ってしまい、個性を潰してしまう可能性も出てきます。

各々に個性があり、時には短所が魅力になることもあるため、私の授業は、生徒ごとにレッスンが内容は異なります。

補足しておくと、マニュアル化されたレッスン内容に効果がないと言っているわけではありません。

ボイストレーニングは、もちろん基礎が存在しますが、基礎を完璧にすれば良いと言うものでもない、ということです。

バスケットボールの世界にも、シュートフォームという基本の型は存在しますが、プロの世界で活躍している選手のシュートフォームを見てみると、それぞれに些細な違いや個性がありますよね。

これは、基本のシュートフォームを学んだ後、よりシュートの精度を上げるため、自分に最適なフォームへと変化しているのではないかと考えられます。

身長、体重、骨格、人間は全く同じ体ではありませんからね。

これは、ボイストレーニングをする上でも同じことが言えます。

ある程度基礎をマスターした後は、より魅力を磨くために自分なりの正解を探してみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ボイトレ教室も、各教室の強みがあったり、キャンペーンを行い宣伝していたり、あの手この手で生徒の募集をしています。
一目みた瞬間に「入りたい!」と思うこともありますよね。

ですが、ボイトレ教室を選ぶ際には、複数の体験レッスンを受けてから、しっかり講師の質を見極めましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?