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キングオブコント2021を観た


2021年10月2日、またチャンピオンが誕生した。

そして史上最高の大会と言われる伝説の回になった。本当に全組、最高に面白かった。



今大会の決勝出場者は次の通り。

蛙亭/ジェラードン/男性ブランコ/うるとらブギーズ/ニッポンの社長/そいつどいつ/ニューヨーク/ザ・マミィ/空気階段/マヂカルラブリー


この中で決勝初進出者は蛙亭、ジェラードン、男性ブランコ、そいつどいつ、ザ・マミィ。

例年よりニュースターが少し多い大会だった。





全組とっても面白かったのだが、特に私が印象に残っているのはうるとらブギーズの「迷子センター」。


ベタな設定だがネタの中盤に差し掛かると展開が意外な方向に進み、笑いのポイントが佐々木から八木に変わる所がこのコントの最大の見どころ。


彼らのコントは、大人同士の掛け合いのはずなのに展開が進むに連れ小学生ののようにくだらない言い合いになっていく、会話メインのネタが多い。

このコントもそれに当てはまる。掛け合いでここまで笑いを取るにはかなりの技術がいることだと思う。特に八木の緊張感がある場面で、笑いを堪えながら喋る演技が上手すぎて本当に面白かった。


うるとらブギーズらしいシュールでじわじわくる面白いコントで、個人的には1番面白いと感じた。








そして、注目すべきはファイナルステージに進出した3組。



まず、1stステージ3位の男性ブランコ


1本目は「ボトルメール」。

一見淡々と進んでいくように見えたがテンポが遅くもなく、早くもない。とてつもなく絶妙で見てて心地よい。

最初は平井の絶妙な女装で登場し、出オチかと思わせといて、それからまたセリフを発する毎に笑いの波が続き、裏切りに裏切りを重ね浦井の意外性のあるセリフから予想できないオチに持っていく。


次はどんな展開が来るのかワクワクさせられる、愛に溢れたシアター系のコントだった。


2本目は「袋」。

2人の演技力、コント力が凄かった。まず、浦井のツッコミの上手さはもちろん、平井の“間”の使い方の上手さが光るコントだった。特にお菓子を落とすタイミング。セリフの邪魔をせずに、お菓子をいい感じに目立たせる。セリフの間も最高に良い。1本目との演技の振り幅が素晴らしい。


1本目と同様、意外性のあるシアター系コントで素晴らしいと感じた。



個人的な話だが、今大会をきっかけに男性ブランコは今後、積極的に追いかけていきたいコンビになった。





1stステージ2位はザ・マミィ


1本目は「この気もちはなんだろう」。

ヤバい奴がまともなツッコミをするタイプのネタはよくあるが、それをマミィならではのキャラクターと演技力で観客を魅了した。

特に酒井のやばいおじさんの役が上手すぎるし、林田の普通っぽいのに実は変なやつの感じが上手だった。

最初の設定のイメージと真逆のミュージカルオチが意外性があってとても良かった。


2本目は「ドラマ」。

まさに天丼コント。次を想像させるネタでとてもワクワクする面白いコントだった。これも1本目と同様、彼らのキャラクター性と演技力が光るネタだった。





そして栄えある優勝は空気階段


1本目は「火災」。

もう一言で、“爆発!”。出オチかと思いきや、ストーリー性あり、躍動感ありで色々詰まってる凄いコントだった。2人のの見た目とストーリーが全然違うというギャップが最高に面白かった。キングオブコント史上最高のコントになったと言っても過言ではないと思う。


2本目は「メガトンパンチマンカフェ」。

まず、設定が面白い。空気階段は水川かたまりがネタを作るが、“メガトンパンチマン”というキャラクターを0ー1で作り上げたことが凄い。

そして、もぐらの憑依力、演技力が高すぎる。セリフの言い方がめちゃくちゃ良い。また終始セグウェイに乗り、絶妙な速度で移動している感じが天才的に面白かった。







今年のキングオブコントは本当に全部のネタが最高に面白くて、最高だった。

惜しくも最下位になってしまったニューヨークでさえも、最下位のネタとは思えないほどウケていたし面白かった。それぐらい、レベルの高い大会だった。

それも、ニューヨークが点数発表の後や他の番組の裏話の回で堂々とした最下位っぷりを見せてくれたのもあるかもしれない。






わたしは元々漫才が好きで、ライブでも漫才のライブをメインに買うが、これをきっかけにこれからはコント師も追いかけて行きたいと思った。

それほど私にとって衝撃的な大会だった。




是非、来年の大会も楽しませていただきたい。


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