見出し画像

祭りと猫と猫鳥と兎の相似形      若しくは保田圭


夏だな
夏といえば 花火だ祭りだマチルダ町田

マチルダ町田って文系コラムニストみたいで良い響きだな
いつか僕がコラムニストになったら
マチルダ町田と名乗るのも良いかも知れない
そう思ったけれど検索すると既にひっくり返した名前の町田マチルダという人が存在しているらしく
敢え無くここでマチルダ町田とは別れを告げる
コラムニストにもならないしミニマリストにもならない

じゃあ気を取り直してハイジア東中野はどうかと考えたが
同名のマンションが上高田に存在するし
検索途中でハレケア品川というなんだか軽い尿漏れに効きそうな
集合住宅も見つかって、北品川の駅から徒歩4分、
9万3千円からのワンルームディスコだそうだ

ところでコラムニストって文字を心の中で
読む時に必ずこむら返りのことがよぎってしまって、
だからなんだかコラムを書いてるような人はいつも
机に向かっているから運動不足ですぐ足がこむら返りを起こしてしまう
という先入観が先走ってちょっと糸を引く


田舎にだって祭りはあるし
花火だって週末になればどこかしらで上がってたりするのだけれど
なぜかこのうちは花火の音だけがよく聞こえる仕様になっていて
いつだってその勇姿を目にすることは無いのだ

だったら出かけて行けばいいじゃない

とマリーアントワネットみたいな
罵声も聞こえて来るけれど、そこまでの情熱はもはや自分には無い

夏だから

甚平も買ってあるし浴衣もある、黒猫六尺も持っている
なんなら香を焚きしめた扇子だって常備しているので
いつだって花火大会の雑踏の裏でこっそり痴漢に会う準備はできているさ
赤く上気した顔は花火に照らされていたからじゃない
そのゴツくて太い指が木綿布の上っ面
を不器用になぞって来るから、ついうっかりその気の夏木マリなのだ

でも実家に戻って以来、黒猫六尺もクローゼットの奥深くに眠る
秘宝となった
いつか僕の秘宝館が建設されたあかつきには、人々の耳目を集める
こととなり僕は羞恥に狂うだろう

何にもない
どうしようもなく何にもない
こうしてnoteにゲイだなんだと書いてはいるがそれはただの文字でしかない 本当にそうである証がどこにあると言うのか
自称なだけの事象の事情を語るのは
自傷にはしる時尚だから自浄して
生まれ変わった自分の次章がここから
始まる訳もなく、やけな気分になって見たくもないテレビをつけると
小松菜奈みたいな女が出てきた

でも、どちらか分からない
この場合のどちらかとは小松菜奈あいみょんのことだ
幾度くり返しても小松菜奈あいみょんを誤ってしまう

こんなことは以前もあった

比嘉愛未中条あやみの見分けがどうしても
出来なくて、一か八かに賭けるわけだが50%の確率で間違えてしまう
さらにややこしいのが森七菜
宇多田ヒカルの顔をした裕木奈江。それが森七菜
だから森七菜が出て来ると瞬時に
宇多田ヒカルの顔にかわりその背後に
裕木奈江が萌え袖で佇むからもはやホラーなのだ

怖い

こうして台風の恐怖におびえる西日本で
明けない夜をやり過ごしていると父親がLINEを送ってくる
同じ家に住んでいるのに、だ

「テレビで言ってた青い鳥が逃げたのなんのって何の話だ?」

逃げたのなんのってなんのこれしき南野陽子の話かと思ったけれど
主題はそこじゃなくtwitterのことだ

対面し説明する

「お前もやってる?」

やってるけど

「見せて」

嫌じゃ
なんてことを言いだすのだろう
自己顕示欲にギラついたホモの痴態ばかり
流れる画面をどうして見せられようぞ

Twitterってさ特殊詐欺の受け子の募集とか
ヤクの売買、強盗の実行役を探したりする
犯罪の温床だから有益なものは何一つないんだ」

「ああそうなのか、腐ってるな」

腐っているのはあなたの息子なのに

「父さんのスマホでもできるのか?」

この期に及んでまだTwitterをやる気でいる
このおっさんはどういう神経なのか
そして何をやろうとしているのか

まさか、ジム行ったよ報告とか
髪切ったよ報告とか、パンツ買っただの
ジム行っただの、プールいっただの
今日は足の日だの、海行っただの
今日は胸の日だの、ジム行っただの
腕が大きくなった気がする加工だの
クラブイベント行ってジム行って
ジム行かなくてジム自撮りで盛れて漏れまくって
そんな活動をしようとでもいうのか

そんなものを見せられた日にゃ
「この辱めをどうしてくれるの」とのたまった
酒井法子にだけは騙されないぞと誓ったあの日の
決心が揺らぐほど動揺してしまう
シレっと画面の向こうで青いうさぎを歌っている
手話を交えながら歌う彼女の
儚なそうな微笑みを見つけたって俺は、俺は
騙されたりなんかしないんだからなッ
しないんだか…(隣、保田圭?)

だってあんなことがあったのにそれをまるで
無かったかのようにして一億のスマイルを
投げかけて来るその手法はまるで
のりピーはピーに〇が入っているから
ゼロカロリー!みたいな理論で
(あれ、保田圭?)
そっかだから彼女はヤッピーだうれぴーだ言って
何もかもゼロにしようと布教活動に勤しんで
いるんだな、と腑に落ちかかったその刹那
(保田圭なのか)
じゃあ、コリン星から来たゆうこりん
どうなんだ?と飽くなき探求心が駆り立てられた
が、カリは立てるものではなく張ってるものなんじゃ
ないかと(保田圭泣いてるじゃん)自問してパンツを脱ぎ、ぢっと〇を見る

ああ、俺もゼロカロリーだ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?