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『描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』感想

 私は子供の頃、「漫画の描き方は本で教わるものじゃない!」となぜか妙に突っ張った子供だったので、漫画の教材本のようなものは読んだことがありませんでした。
 でも、今は様々な人の知恵は進んで得たほうがいいと思います。それも大人になって、自分ひとりで考えるよりもいろいろな考え方に触れたほうがより充実した考えを持つことができると学んだり、それなりに自分の漫画を描いてそこそこ自信がついたりしたからこそかもしれません。

 本書でとくに興味深かったのはやっぱり特定のお題で複数のジャンプ作家さんが2ページネームを描くという企画。本当にハイレベルでどの作品も読みごたえがあり、すばらしかったです。ネームをどういう意図で描いたのかの細かい解説コメントまでついていて、なかなかプロの作家さんのネームの説明を聞く機会なんてないですから、すごく面白かったです。

 そのほか、自分の好き嫌いを考えるために感想を言語化するといいっていうのは、私もそう思います。というか私も、何年も前に、ジャンプじゃないですが作品を見ていただいたどこかの編集者の方から言われたんですよね。自分の好きなものと嫌いなものを突き詰めて考えてって。
 ここしばらく、なにかというと感想文を書きまくってますが、それは自分の血肉になっている気がします。
 私は基本的に肯定的な感想しか公開しないので、公開しない感想ももちろんたくさん書いていています。どうしてこんなに嫌なんだろう!? というのを分解していくのも楽しいです。
 
 篠原健太先生の言っていた「ストーリーに関係ないキャラクターを100人作る」というキャラクター作りの練習はとても面白そうです。やってみようかな。

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