日記(8/26〜9/1)

月曜日
 罪深いことであり、書くのも憚られることであるが、茶碗一杯分の炊き立てのほかほかご飯にバターをひとかけ乗せ、醤油をたらりとかけ、鰹節をどしどしのせ、それをかき混ぜたものを食した。罪深いことである。禁忌の味だった。
 そういうものを夕飯に食べ、なんだかすごく高雅な背徳を味わって、このまま一日を終えるのは惜しいと思って夜更かしをしながらこの日記を書いた。しあわせ。

火曜日
 そろそろ身の振り方を考えねばなるまい、と思って憂鬱な気持ちになる。要は就活の話だ。友人はもうインターンシップの話をしている。学生を早め早めに確保したい企業の皆さんの都合もあるのだろうとは思うが、市場みたいなところで売り買いされるために日々勉強したりクネクネしたりしているわけではない。「なめんじゃねえぞ」と怒ったところで仕方ないとは思うが、ごじゃっぺがよ、くらいの悪態は吐かせてほしい。

水曜日
 夜起きて顔を掻いていたら鼻先に自分の手が強く当たり、鼻血が出た。慌てて抑えてもティッシュが次々赤くなっていき、この勢いで出血したら死ぬのではないかと思うくらいだった。小学校低学年の頃、体育の後とかにやたら鼻血が出るので母が心配して耳鼻科に連れて行かれたことがある。医師には「鼻血が出やすい子ですね」とだけ言われた。あまりに鼻血が出るので体育は見学が多かった。いまだに鼻血の出やすい子なのだろうか。
 「自動車学校」ってどうしてこんなに嫌な感じがするのだろう(あくまで個人の感想です)。「学校」の部分がなんとなく嫌な感じを醸している気がする。友達の通ったところは𝓭𝓻𝓲𝓿𝓲𝓷𝓰 𝓼𝓬𝓱𝓸𝓸𝓵というハイソな名称だったらしい。英語だといくらか字面から受ける圧迫感が和らぐ気がする。
 今日初めて車校に行ったのだが、受付の人が親切だった。そこまでは「学校」的な高圧的雰囲気は感じない。学科のときに「授業中水筒は飲むな」「5分前着席」と言われ、「その辺は『学校』なんだな」と思った。
 車校の中のまやかしの道路みたいなところで運転した。我ながらひどい運転だった。低スピードでヨロヨロしていた。近所の爺さんみたいな運転だった。
 踏み込むぜアクセル。

木曜日
 車校2日目。踏み込めないぜアクセル。相変わらずひどい運転だった。教官には「おじいちゃんのランニングのほうが速いよ」と言われた。

金曜日
 疲れてしまってその日の用事が終わったら動けない、みたいな感じ。その日やらないといけない最低限のことはとりあえず終わって、疲労を手土産に解放される。とりあえず横になって、明日のことを考えたりしてちょっと憂鬱になる。

土曜日
 最近 X(twitter)ってちょっと情報過多だなと思うようになった。玉石混交の石多めみたいな場だと思う(別に玉を拾うためにtwitterやってるわけでもないし、twitterに限らずThreadsにしろnoteにしろ似たようなものだとは思うが)。発信と交流のためのコンテンツとして使っていて、メリットも多いと感じるが、距離感は自分で模索していくしかないのかもしれない。

日曜日
 いつもお米を買わせてもらっている農家の方から新米が届く。今年は作柄がいいとの報道を見てじんわり嬉しくなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?