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めんどくさがりやのニット作家

はじめまして、能勢マユミと申します。
2024年の8月に60歳を迎えます。
ここまできたら、もう格好つけずに
いろいろゆるくぶっちゃけてもいいかなーとはじめてみました。

初回ということで自己紹介がてら
ざっくりと私の仕事を説明します。

肩書きは「ニット作家」
「ニット」は一般的に棒針編みを差すのでかぎ針編みの仕事しかしていない私は
(ちゃんと理由があるのでまた書きます)
正確には 「かぎ針編み作家」とか
「クロッシェ(crochet)作家」と名乗るべきなのでしょうがめんどくさいのでずっとニット作家でやってます。

具体的にはかぎ針編みのテクニックで何を作るか考え、デザインを起こして毛糸を用意して、実際に何度か編んでみてイメージ通りにできたらイラストレーターで作り方の説明書となる編み図を作る。
作った作品と編み図は主にカルチャースクールやワークショップでのレッスンに使いますが、毛糸メーカーさんのキットになったり編み物本に掲載されたり。
ときどきテレビにも出させてもらってます。
気まぐれに作品販売もします。
こんなことを1997年からやっています。

あらためて文章に書いてみると
私はなんとめんどくさいことを
なりわいにしているのでしょう

先日宮崎駿さんがNHKのプロフェッショナルで「めんどくさい」を連発しながら絵を描いては消し、また描いては消しを繰り返し朝から晩までバッキバキにお仕事されているのを見ました。
「世界の宮崎駿さんでもめんどくさいんやー」
めちゃめちゃ安心しました。
(関西人です)

ここまで連発している通り
私はかなりのめんどくさがりやです。 
うちの猫のくーちゃんのように日がなソファでゴロゴロしていたい。
やらなくて済むことはなるべくやりたくない。
なのに生きることはめんどくさいであふれていて、実はこのnoteだってちょっとめんどくさいし編み物はその極致。 

「編むのが面倒なら買えばいいじゃん」
全くその通りです。
最近はお手頃価格なのにオシャレで品質もよい市販のニット製品であふれています。

なのになぜ?
時間をかけてめんどくさいことをわざわざ続けているのか?
それは多分めんどくさいの向こう側にある中毒性のある面白さやよろこびを知ってしまったから。
例えば蟹を食べた後、細い足の先に残ってる身をせっせとかき出して集めて、締めの雑炊に投入して楽しむ米とたまごと蟹のハーモニー。めんどくささを乗り越えた者だけが味わえるスペシャルな美味しさのような。

自分の「好き」と「経験値」を注入してカタチになった仕事を自分以外の誰かに評価してもらえるよろこび。
ひとりでもいいねと言ってくれる人がいる限りこわいけどやめられない。

やっかいなことにまた、ものすごくめんどくさそうなことを来年からお手伝いすることになりました。
その向こう側を想像するともう居ても立っても居られません。

ときどき編み物以外に脱線するかもですがこんな感じのゆるさで続けていきますので気にいってくださったらぜひお付き合いください。




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