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新しい本が出ました


今年から始めたnote
ニット作家らしい投稿をしてこなかったので今回は初めて編み物の話をします

4月1日にエクスナレッジさんから
私の3冊目の著書
「好きな模様でかぎ針編み」が
出版されました
企画から制作まで3年以上の時間をかけ
発売まで伴走してくださった編集Kさんからはまずまず好評と伺って安堵しています

タイトルからは模様編みの本のような印象を受けるかもしれませんが本当の意図はちょっと違います

まえがきより

私は素材そのものに魅力を感じるテクスチャフェチです。
特に糸は針の号数や編み方を変えるだけで全く違う表情を見せてくれる面白さがあり
「素材を楽しむかぎ針編みのこもの」
というレッスンをしています。

レッスン作品を考える時は季節やアイテムに応じた主役の糸選びから。
長続きのコツはできるだけ簡単にすること。
複雑なテクニックは挫折に繋がりやすいためレッスン時間内になるべく完結できるような工程に。
編んで楽しく飽きずに進められる模様、
とじはぎは最小限、副資材を使わず糸だけで仕上げるなどの工夫をしています。

「編んだものを自分で使える」
「お友達にほめられた」
「もうひとつ作りたくなる」
などのお声がうれしくてレッスンを続けているうちにどんどんバリエーションが増えていきました。

この本で紹介しているのはものぐさな私のレッスンアーカイブを
選りすぐりの素材でアップデートした作品たちです。
休日のお籠もりや旅のお供など、
自分時間にかぎ針編みはいかがですか。

まえがきここまで

ニット作家として活動を始めた当初は
作ったものを販売するだけでしたが
すてきにハンドメイドの前身
おしゃれ工房に出演後、
レッスンのご依頼を頂くようになりました。
講師デビューはカルチャースクール。
テレビ効果で受講者はたくさん集まりましたが、初心者さんにうまく編み方を教えることができません。
なぜか編み物歴が私よりずっと長いベテランさんもいらしていて教えるのがとても怖かった。
編み物が上手にできるのになんで習いに来られるのか全く意味がわかりませんでした。
作品を編むことと編み方を教えることは全く次元が違うこと、誰にも編み物を習ったことがない私がひとさまに教えるということが、いかに大変か全くわかっておらず
レッスンを始めてからしばらくは挫折の連続でした。
やがて講座にいらっしゃる方は私の色合わせやデザインを編みたいと思ってきてくださっていることに気づきます。

慣れてくると受講者さんの様々なバックボーンが見えてきました
お仕事がお休みの日に来る方
闘病中、または病気を克服した方
子育て中の方
ご家族の介護をされている方
みなさん貴重な時間を使って来てくださっているのがわかりました

私のレッスンはそんな人に気負わず
末長く楽しんでもらえるようにしたい
お料理に例えると
冷蔵庫の中にある素材でパパッと美味しい料理を作るみたいに編み物ができるような

素材の特性と基本の編み方
よい意味で手抜きする方法
それだけ知っていれば大丈夫
レッスンでは見やすい
オリジナル編み図を使い
伝える言葉や手の動きも
初心者さんにわかりやすいように工夫を重ねています

一年を通じて簡単にいろんなアイテムを編めるようなアイデアをまとめたのがこの本です。
誰かの暮らしのかたわらにひっそりといて、時々ページを開いてみたくなるような一冊になればうれしいです。

5/2〜5/6 この本を撮影した鳴門NOMAyadoでささやかな出版記念イベントをします。
詳細は私のInstagramをご覧ください

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