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Datadog Frustration Signals をプロダクト改善に使ってみる 🖥

Datadog Advent Calendar 2023 の15日目の記事です。

Datadog RUMは アプリケーションのパフォーマンスやユーザーエクスペリエンスをモニタリングするための強力なツールですが、今回は Frustration Signals の利用について書きます。

フラストレーションシグナル (Frustration Signals)

Datadog RUMを活用する事でユーザーがフラストレーション(不満)を感じるシグナルを収集出来るようになります。 Datadog RUM は3 種類のフラストレーションシグナルを収集出来ます。

Datadog - フラストレーションシグナル
  • 😡 Rage Click(怒りのクリック):サイトを使っている中でユーザがイライラしている箇所がわかります。

  • 😥 Error Click(エラーのクリック):ボタンなどを押した時にエラーが発生した可能性があることを指します。

  • 😢 Dead Click(無駄なクリック):クリックしても期待したアクションが起こらなかったような時取得出来ます。

    Datadogではフラストレーションシグナルを有効化すると、すぐに使える ダッシュボードが提供されています。

Detect user pain points with Datadog Frustration Signals

上記のシグナルを元に問題のあるページやユーザのアクションが簡単に分かるようになります。

Pages with highest frustration rate (最もフラストレーション率の高いページ)
Most frustrating actions (最もフラストレーションを感じるアクション

またセッションリプレイと組み合わせて、ユーザーの実際の行動をもとに問題箇所を詳細に把握することができます。

セッションリプレイのプライバシー保護への対応

セッションリプレイの使用についてはプライバシー保護の考慮が必要です。Datadog セッションリプレイではプライバシーオプションの設定が可能です。これによりテキストやユーザ入力がマスクされ、データをDatadog のサーバーには保管されないように出来ます。

セッションリプレイブラウザのプライバシーオプションの利用

終わり

ユーザのフィードバックを効率的に収集しデザインや機能の改善に取り組むことで、プロダクトの品質を向上させることができます。
Datadog Frustration Signals はユーザが不満に感じる点を指標化し、改善すべきポイントを簡単に可視化出来る非常に役立つツールであると感じました。積極的に活用していきたいと思います。


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