インターミッション(4)

*この世界での親子事情
この世界では腹を痛めて子供を生む…ようなことは珍しいことになってしまい、ほとんどは人工子宮によって子供が文字通り”生産”される形になっている。これは開拓時代、そしてその後も社会を持続するのに必要な人口を確保するためにこのようなことが行われる。
夫婦が精子と卵子を提供して人工子宮局に依頼する場合もあれば、選別された精子と卵子を元に一定数が作られる場合もある。そういった個体が里親として出されており、希望すれば(もちろん審査がある)そういった子供を引き取ることができる。
里子に引き取られず18歳を迎えると施設から出なければならない。そういった個体は出てから大学などに進んだり就職口を探したり働かずに手当を受けて生活したりする形になる。そういった形の場合は福祉ドロイドという形でドロイドが提供される。
この世界、実のところ働かなくても手当だけで生活できる(いわゆるベーシックインカム)ので無理に就職する必要は必ずしもない。もちろんそれだけだと贅沢はできないので、それを目的に働いている人は多い。
*この世界でのカップル事情
そんなこともありLBGTQ的な様々なカップル形態もこの世界では完全に認められている。そういった形態でも希望すれば子供を持つことができるからである。
他にもこの世界ならではの形態として「かたっぽ夫婦」というのがある。要は一見夫婦のように見えるが片方が人間で、もう片一方がドロイドという夫婦(もちろん同性同士もある)の形で、そういった夫婦が人間の子供を育てることも普通にある。
*ドロイドの動員と復員
動員と復員についてはストーリーの中で説明したとおりだが、一般的に動員された時点で全リセされてしまうことが多く、また復員された個体は多くの場合戦場とかのトラウマを抱えてしまうことが多くやはり全リセされてしまうことがほとんどで、そのため中古市場での価値は下がってしまう。とはいえ業務用としては全リセされることはあまり気にならない(むしろメリット)ため、業務での導入では好まれる。
また中には戦場とかで身につけた機能が役に立つこともあり、そういう方面では重宝されることもあるが、そういった面に恵まれない個体は残念ながら廃棄処分されてしまう場合も多い。

*ここまで書き終えて
実は言うとこのエピソードはもっと後に出そうと考えてたのですが、ストーリー上の流れを考えてある程度間にエピソードを挟む必要性があり、登場人物の流れ上出せると判断してここに挟みました。
実のところ、ストーリーを大きく動かすためのエピソードをいつ出すか…は悩みどころだったりします。あまり早くに出してしまうと読者も物足りないのではと思うのでそこは意識してます。(そんな必要あるかって?もし意見があればコメントください)この辺はそろそろ出したいな…とも考えてます。(出さないと書けないエピソードが実は結構あるので)
今回感情描写をどうするかで結構苦労しました…


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