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フィードバックの極意⑨「全てがプレゼントであることに気づく」

「とても有意義な時間だった」
会議やミーティング、コミュニティや勉強会。人と人とが集まる場において、「良い時間だった」と感じるときと「時間の無駄だった」と感じるとき。いったい何が違うのだろう?

様々な要因があるけれど、一つの仮説として浮かび上がってきたのが
「参加者のフィードバックの力」

「一人ひとりのフィードバック力が上がると、場の価値(時間的価値)が上がる」
「フィードバック力が高い人が集まる場は、良い場になりやすい」
「ではフィードバック力を上げるには、どうすれば良いのか?」

そんなことを思った著者が感じた、身近なフィードバックの達人にフィードバックの極意を教えてもらうこのコーナー。

第九回のゲストは一般社団法人PAGのビジョナリーカンファレンス代表、ストレングスファインダーグループ主催、ガクパデBBQ主催、ガクスタイルコンサルなどとさまざまな活動をされている渡辺岳さんです。
(同い年の親友のためフランクな口調となっております) 

野見「岳ちゃんのフィードバックはなんとなく自分の中から湧き出てくるものをそのまま出す、みたいな印象があります。最近、俺の中ではフィードバックって受け手側の方が大事かなぁと思っているのだけど、岳ちゃんにとってフィードバックとは何ですか?」
岳「んー、今の話から降りてきたのは、全てが自分へのプレゼントであることに気づくこと、かな」
野見「おー、なるほど! その心は?
岳「なんとなく、フィードバックっていうのは、言葉だけじゃなくて、色んなできごとが全部、自分のために起きてるんだって気づくこと。ケガしても、これは自分へのプレゼントだって。パソコンも、コップも、目の前にあることや、目の前に起きたことは全部自分へのプレゼントだって気づくこと。そういうのが全部フィードバックかなって」

なるほど! 言葉だけでなく、身の回りのもの全てがフィードバックであると。 ……っと、ここで気づく。前回のフィードバックのインタビュー終わりで、次からは「どうフィードバックしていますか?」ということを聞いていこうと、したばかりだったことに。汗

野見「自分へのプレゼントっていうことは、起きた出来事に対しての自分の捉え方の方だよね。ちなみに岳ちゃんが誰かに対してフィードバックをするときに意識していることはありますか?」
岳「んー、俺の思いつきかな。相手の言葉を受けて、俺が思いついたことをそのまま言う感じ」
野見「あー、なるほどね。これも降りてくる系?」
岳「そうそう。思ったことをそのまま言っちゃうから、でもそれがいいのかな。その代わり、自分の状態をゴキゲンにしておくことが大事だと思っているよ」

なるほど。 確かに岳ちゃんのフィードバックには、何かしらの恣意的なことを感じることはなく、本当に裏表のない素直なフィードバックの印象がある。それでいて、自分とはまた違う視点で言葉をくれるから、聞き手からするとそこでまた何かしらの気づきが生まれる。

これも前回の「壁に徹する」に近い気がした。あれこれ考えずに相手の言葉を聞いて、それを受けて自分が感じたことをそのまま伝える。ついつい思考が邪魔をしてアレコレ考えてしまうけれど、そこをストレートに伝えること。これはある種、ガクスタイルと言えそうだけれど、こういう人の周りには人が集まるのだなぁと思った。。


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