マチアプの話⑪追われすぎると追う隙がなくなる


めちゃくちゃクセ男とマッチした!早くこの話書きたかったの〜〜

【case.11 一途な変わり者】

一途な変わり者ってまさにその通りで、我ながらいいあだ名付けれたな〜

初回は夜ご飯。
2時間ちょっと話して、お互いの仕事の話から恋愛観まで話せて満足感あり。恋愛観や波長も合うし、いい感じになって解散。

不器用だから同時並行できないらしく、今会ってるのは私だけだと言う。マチアプに偏見を持っていて、ろくな人いないだろうと思ってたから良い人と会えて良かったです〜と、相手はとても嬉しそうにしていた。
そんなこと言われたらこちらも嬉しいじゃないか。家に帰ってるんるんで寝た。

2回目は昼からショッピング。
おすすめの店があると言い自慢げにカプリチョーザへ案内された。いや別にいいけどね。それで嫌いになったりしません私。ただ一応、違和感ポイントだけ貯めさせていただきますね。

一通りショッピングして、好きな服の系統も似てたり、普通に楽しめた。case.7の元カレとは思うように一緒にショッピングできなくてめちゃくちゃ悲しかったのを思い出した。合ってなかったよな、別れて正解だったんだ。(この頃まだ全然引きずってました)

「どんなカフェがいいかなと思って、たくさん調べたり友達に聞いたりした!ここどうかな!」
めっちゃ頑張ってくれるやん。あ、行ったことあります有名なんでここ…。調べたら一番に出てくると思います…。とか言えず、いいね!行きたい!と言いました。お気に入りのおしゃカフェだったので、いいセンスしてるやんと思った。
そこでは、1人行動も好きだけど仕事や趣味以外に時間を使いたくなり彼女が欲しくなったという話などをしてくれた。
こういう風に、自分で考えた意見を持ってる人がいいんだよな〜と思いながら聞いていた。

「最近、ずっと〇〇さんのこと考えてます」
一歩間違えればキモ発言だし、そんなこという人は信用ならないと誰もが思うだろう。でも私は今日一日この人の言動を見ていて、これは本心だろうと確信していた。本っ当に素直で正直な人なのだ。
だから、こう言われた時、素直に嬉しいと思えた。全身で自分が感じている嬉しさを受け止めた。
だけど、多分好きな人に言われてたらもっと心臓からドキッとするんだろうなということもわかっていた。

第一、マチアプで私としか会ってなくて彼女が欲しいと思っているなら、私のことをよく考えるようになるのは当たり前だ。それに彼は気付いていない。だから初回で言ったんだよ「他の人とも会った方がいい」って。絶対に私が言うことじゃないし失礼なのも承知で言ったんだよ他にも会っといて欲しかったから。この人の性格とこうなる事を初回で見抜いていた私の冷静さよ。マチアプやりすぎてかなり勘が冴えてきてるな。

3回目も会った。
3つも年上なのに、ここまで誠実で正直者で一途な人を見たことがなくて、素直にこの人に感動していた自分がいた。夢中になると他が見えなくなる節はありそうだけど、それ以外は特に悪い点が見当たらず。変な人だけどずっといい人。

手紙を書いて来たと言って、告白された。
ラブレター書く3つ上、いないだろ、、いつの時代なんだ、、ほんと変な人。
予想してたから考えてはいたけど、改めて迷った。面白いし、上手くいくといいな。上手くいくかはわからないけど、上手くいくといいな。そう思って、付き合うことにした。ちょっともやっとしながらも。
今思えば、好きだから付き合うはずなのに、上手くいけばいいなと願いながら付き合うのって、上手くいかない可能性を見据えてたからだよな。

次の日、朝起きたら。
すっごいテンション下がってる自分に気づいてびっくりする。え、めっちゃ嫌だったんじゃん、、
次の日もその次の日も、ため息ばかり吐いている。そんな嫌だったの!?
その人とのLINEも開きたくないくらいトラウマになっていた。この前まで普通にデートして告白されてましたよあなた!?自分で自分が怖い。

焦っていたんだと思う、彼氏がいないことについて。自分のマイナス感情に蓋をして、プラスのことだけを考えて。結果、もっとマイナスに落ちていってしまった。
LINEで別れた。だから付き合ってから一回も会ってない。こんなことは初めてで、なんであの時告白を受けてしまったんだろうって。この世に無駄なことなんてひとつもないけど、あの告白を受けた自分の返事だけは確実に無駄だし確実に間違えている。どうかしてた。

考察してみる。
まず、彼のことは全く好きじゃなかった。
本来の私ならすぐに切ってるはずだった。
だけど、桁違いの真っ直ぐさに脳をバグらされたのではないか。いつもとは何か違うな、だからいつもとは違って上手くいくかもしれない、と。
彼の真っ直ぐさは本当にすごかった。
私が餃子が好きという話をしたら次回餃子のお店に連れて来てくれたし、ガチャガチャが好きという話をしたら次回ガチャガチャをプレゼントされた。だから、一緒にショッピングしてて私がなんとなく「これ可愛いな〜」と言ったものに対して彼が言及したときは「いや、そんなに可愛くないかな!」などと自らフォローを入れていたほど。もし次回プレゼントされたら困るからだ。私は一体何のフォローをしているんだ。。

100%自分だけを見て追われる恋愛は、しんどいものがある。こちらが追う隙がないからだ。
「恋愛は駆け引き」という言葉は真理だと思う。彼は自分で駆け引きができないと言ってはいたし、そういう人だってわかってはいた。それにしても、追うだけじゃダメだし追われるだけじゃダメ。そんなものは恋愛とは言わない、私はそう学んだのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?