蔵前、こだわり実用品

日常のなかに実用品として存在するもの、だからこそ、こだわり、楽しく。
ときに実用品ではなくなってしまうものもまた。
そんなものを扱う、文具店「カキモリ」、皮革製品「m+」、デザイン雑貨「KONCENT」が都営浅草線・大江戸線の「蔵前」にある。


蔵前の「カキモリ」へ行ってきた。
万年筆インクを補充して使えるボールペン、ローラーボールを買いに。

カキモリは「書く」ことに特化した文具店。表紙と紙を選んで自分でノートを作ったり、インクを調合して自分だけのインクを作ったりできる。
試し書きのできる万年筆・ボールペンが多いだけでなく、試し書き用の紙も20種類以上。文字の太さ、硬さは書く側のもの(万年筆かボールペンか、どの太さか)だけでなく、書かれる側の紙質によって驚くほど変わることを体感できる。

もうそれほど珍しくないかもしれないけれど、ガラスペンを扱っている。
鉛筆、ボールペン、筆ペン、シャープペンなど安価なものももちろんある。ただしどれもこだわりのもの。
店舗左奥に並べられる「ふつうの」文具は、やや高めの革でできた書類フォルダやペンケースから、ごくふつうの安い事務のりまで。でものりにも「のりならこれ!」という意気込みを感じる。だってのりその1本(1種類)しか置いてない。

カキモリ(http://www.kakimori.com)
月曜定休、火曜〜金曜:12:00〜19:00、土日祝日:11:00〜19:00
東京都台東区蔵前4-20-12


駅からカキモリへの間、浅草線A0出口を出てすぐに「m+(エムピウ)」。皮革製品のお店。
鞄、財布、カードケース、ブックカバー、 IDホルダーなどよくある革製品から、サンダルやマウスパッドなど珍しいものまで。落ち着いた色も、鮮やかな色も。全体にしっかりした固めの革が多い。

NTシリーズのペンケースは他にないデザイン。

あとでウェブサイトを見たら、カキモリに革製ノート表紙を、TOKYO BIKEにズボンがチェーンに巻き込まれないように止めるバンド(trouser's clipというらしい)を提供している。

m+(http://m-piu.com)
11:00〜19:00
台東区蔵前3‐4‐5


駅の上を走る大通りを渡って「KONCENT」。
デザイン雑貨のお店、で間違いないと思うのだけど。「h concept(アッシュコンセプト)」なんだろうか、デザイン雑貨のセレクトショップなのか。アッシュコンセプトの製品がかなりを占めることは確か。

カキモリが書くことに特化した文具店ならこちらは書かない文具が充実。使い捨てないカラフルな輪ゴム「アニマルラバーバンド」。鳥の形の「バーディー ペーパーナイフ」。いろいろなブロックメモ。

珪藻土を使ったバスマットのはしりのはず。soilシリーズはバスマットの他に、フードコンテナ、調味料と一緒に入れるブロックなども。

さかさまひらく傘、「UnBRELLA」。閉じた時に外側が濡れていないので、電車の中で重宝しそう。色の展開が美しい(が、実用的かは微妙なラインな色も)(雨の日こそ気分を明るく?)。

soilや、やわらかい色調のゴミ箱「KCUD」(はじめてゴミ箱を「買いたい」と思えた!)など、その目的のためだけにあり生活を邪魔しないマイナスのデザインもあれば、
インスタント麺の蓋をおさえる「カップメン」や、はみがきコップとスタンドのセットの「KOBITO」など思わずにやりと笑ってしまうようなプラスのデザインのアイテムも。でもどれも間違いなく実用品。カップメンは徐々に色が変わって食べ頃を教えてくれる。KOBITOはコップを逆さまにキープするので、埃がつもらず、縁が汚れることもない。

KONCENT kuramae(http://www.koncent.jp)
11:00〜19:00
東京都台東区蔵前2-4-5


毎日をすこしだけ素敵にしてくれるものに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?