日本酒のち日記 │24.2.29.

日本酒をいただいて候。用法の正しさなぞ気にしない。

日本酒を冷蔵庫で冷やしたものは、厳密には「ひや」って呼ばないんだってさ。「ひや」は常温管理。冷蔵庫で冷やしたものを「冷酒」と呼ぶのだとか。江戸時代なんかは冷酒よりも熱燗が主流で、「ひや」は、もう温めなくていいからそのまま酒を持ってきてくれ、という乱暴な呼び方ともとれるらしい。

出典は、東京都練馬区・上石神井駅にある、純米・熱燗をモットーに日本酒を提供しているお店の店主の口伝。

引き戸の入口からすぐに4名掛けのテーブル席が1つだけあって、その奥に進むと厨房を囲うようにカウンターの席がある。どちらかというと狭い店。

今日は上手いもんを食う!と決めて、日本酒が飲める店に行くと思ってきた。近所の店を開拓できていなかったし。本当は隣にある店を目当てに来たのだけど、開店しておらず、今入れる店を選んだ。

開口一番、大谷翔平選手の結婚のニュースの話。席に座ってからも店主はしゃべり続けた。日本酒の「生」と「火入れ」で何が違うのがわからなかったので聞いて、それからずっと日本酒の話を続けた。つくり方とか、日本酒度 (いわゆる甘口/辛口の判断基準)とか、蔵の話とか。内容の9割は耳を流れたけど、聞いているのはおもしろかった。

うまいものは元気になりますな。ここ最近はあまり食べるということに手をかけられなかったので、尚うまかった。

しゃべることに集中して、料理の提供とかお会計の計算とか、少しガバかったけど、おもしろいので良しとした。まあいいやと思ってしまうところに自分の甘さがある。まあいいや。

まだ20:00だ。なんと贅沢な。もういっぱい食って寝てやるぜ。

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