見出し画像

足るをあきらめる -2022/1/23 日記-

「こんなに、いらん、いらん」

そう言って同居人は、箸に絡まった梅干しのシソを裂く。しかし一向に離れる気配はなく「もういいや!」とまるごと口へ放り込む。

目を見開いて、んがっと吠えた。参りましたと言わんばかりに白目を剥く。

あなどりがたし、おばあちゃんの梅干し。

足るを知ることは大事だけど、たまに “足るをあきらめる”と、おもしろいことが起こるのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?