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散歩中に思い浮かんだこと。(秋)

仕事からの帰り道、ふと、私の心待ちにしていた香りがしてきた。季節の移り変わりを知らせる香りだ。歩いててもその香りをかぎたくて、鼻をすんすんしてしまう。

今日は夕飯を終えたら散歩に出かけようと心に決めた。
散歩しながら感じたことを久しぶりに書いてみる。


最近好きなものに対して、自分がどんなことを感じたとか、そういうセンシティヴなことに関しての感じ方が最近変わってきたなと思う。
少し前まではそれを誰かに話したかったし、共感も反論も求めていたと感じる。好きなものが似ている人がいれば、話をしたかった。

けれど近頃は好きなものが似ている人とほど、その手の話をするまでに時間が欲しいと思うようになった。言葉や文字にした瞬間になんとも言えない感覚に輪郭が与えられてしまうような気がするのだ。
ネタバレに対する配慮もあるけれど、それだけではなく、なんかちょっと人に話したり、文字にしたりするのがもったいない気がしている。なんなら、いざという時に、こそこそ話したいとすら思っている。

初恋の悪魔というドラマが最終回を迎えた。配信で一週間何度も見返して、きゅーっとしたり、クスクスしたり、うるうるしたりした。

最終回をしっかり見た後、散歩しながらドラマのを嚙み締めようと思ったのだけど、頭に浮かんでくるのは全然関係のないことばかりだった。
思い浮かんだままに、書いていくことにする。

高校からの友人の話

今でも数か月かに一回は飲みにいったり、遊びに行ったりする貴重な友人だ。

高校生の時に、自分の常識がみんなの常識だと思わない方がいいよねなんて話してたことを思い出したり、
会えば、お互いに今の自分の好きなものの話をしたり、あの映画がおもしろかったとか、親知らずを抜いたとか、よく考えると一緒に過ごした時間を懐かしんであの時はよかったなどと話すことはほとんどなくて、いつも今の話をしている。私は今の話ができる人がすきなのだなと思う。

大学時代のバイト先での話

学生時代バイトをしていたカフェに、イケメンが入ってきてなんと私と家の方向が同じで、若気の至りだけどほんのちょっとラッキー!なんかと思いながら駅のホームに着いたとき、イケメンが言った。たしか4月の終わりか5月くらいだったと思う。「半袖一枚でちょうどいいこの季節が一番好きです。よくないですか?」
わたしはこの時、あぁこの人とは仲良くなれそうにないな~となんとなく思った。苗字しか覚えていない彼は元気だろうか。その後、めちゃくちゃ可愛い同じバイト先の子と付き合うことになったらしく、その子から実は、、、と耳打ちされたとき、私は驚きすぎて居酒屋の壁に頭をぶつけるほどのけぞったな、そういえば。

現実主義の話

私はそこそこ現実主義なところがあると思う。そんな一面からか、母に、あんたは冷たい人間だとよく言われた。だけど最近自分よりも現実主義な人と話したら、冷たいんじゃなくて、淋しいんだなと思った。その人のことを淋しい人間だということではない。あまりにもあっさり諦められたり、反対にあっさり受け入れられたりしたら、なんだか少し淋しかった。淋しいの裏側が冷たいなのかどうかはわからないし、わたしは相手を冷たい人だと全く思ったことないけど、淋しいことはそこそこ近くにあるよな。

マツコ×ちゃんみなの幸せとは何かという話

マツコ会議で、幸せとはなにかという話をしていてマツコにとっての幸せは他者を介在させずに自分が満たされていると思う瞬間だというようなことを言っていた。幸せとは何かって、人間の永遠のテーマのように思えるけど、好きなドラマを見た後に、散歩しながら、好きな花の香りを思いっきり吸い込んだとき、いま幸せだな~と感じた。あぁこれってマツコが言ってた幸せに近いかもしれない。と思った。

雨が降ると花が散ってしまうので、数日天気がいいことを願う。

おしまい。

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