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呪物を見てきた話

アシタノホラー主催「祝祭の呪物展2」に行ってきたので、その感想を綴っていく。

看板

この「祝祭の呪物展」はその名の通り、
オカルトコレクター田中俊行氏・都市ボーイズはやせやすひろ氏がコレクションしている
"呪物"の実物が展示されている会であり、
公式サイトには
「"呪物" とは、超常の力が宿るとされる人工物、自然物。または、儀式に使用され、精霊や神の力が宿るとされる物である。近年では所有すると災いをもたらすとされる物に対しても "呪物" と呼称する。」とある。

この"呪物"については、私なりには
「善悪を問わず人の強い思いや願いが込められた/乗り移った/捧げられたものであり、それを現実に叶えんとする物体」と噛み砕いて解釈している。 

なお、呪物展というものに足を運んでおきながらではあるが、私はオカルト全般に対して、当たるも八卦当たらぬも八卦、信じるか信じないかはあなた次第、いるかもしれないしいないかもしれない、けれど存在すると思ったほうが人生豊かな気がするのでとりあえず信じるくらいのスタンスである。

さて、この呪物展、規模感に対してかなり人気があり、事前入場券は完売、整理券は連日夕方頃には終了している。

当日は友人の協力により何とか2時間後の整理券を入手してもらった。
(圧倒的感謝!!)

入場時間まで他所で時間を潰し、いざ入場!
会場内は20畳ほどのスペースの机、壁に呪物が展示されており、物販コーナーなどもあった。

全て撮影可ではあったのだが、感覚的に撮らない方が良さそうと感じたものはそもそも撮影をしていないので、私が撮影したものの中で特に惹かれたものについて、添えられていた案内の内容とともに綴っていく。※あくまでも主観です

ルクちゃん

私の一推しはこちらのルクテープ、通称ルクちゃん
「ルクテープ」とはタイの言葉で「子供の天使」を意味しており、このお人形には子供の魂が宿り、幸運を運ぶと信じられているとのこと。
ピンクの瞳に朱く染まった頬、ピンクの唇がなんとも愛らしく、見た瞬間「かわいい〜ッ」と思ったのだが、どうやらこちらのルクちゃん、怖がったりこの子に嫌われたりすると良くないことに巻き込まれる…かもしれないらしい。
他の人にこの写真を見せた際はひと言目で「こわっ」と言われてしまった。
私は今でもとてもかわいいと思っているが…。

匠の藁人形

日本の呪物といえば藁人形。
こちらは京都の貴船神社の奥の院で独居していた老山伏が所持していたもので、顔・首・心臓・腹・そして股の間には一際大きな釘が打ち込まれている…のだが、全体のサイズ感がとにかく大きい。
存在感溢れる呪物である。

覗くと死ぬ鏡

展示されている呪物は人や生物を模したものだけではない。
こちらの鏡の持ち主であった一族には「絶対に鏡を覗き込むな」という教えが受け継がれており、鏡を覗くと"何者"かが写り込み、それを見たものは「狂って死ぬ」と言われているとのこと。
所持者のはやせ氏が生配信番組で鏡面を覗いたところなんの変哲もない綺麗な銅鏡に見えたが、鏡の提供者のご家族には鏡面が真っ黒に見えたとのことで、この鏡は一族にしか効かない呪いを宿しているのかもしれない、とはやせ氏は綴っている。

Gangimari Frog(ガンギマリフロッグ)※手前

こちらも推し呪物である。
ストーカーに悩まされていた女性がハワイまで赴き、地元の呪術師に縁切りの依頼をすると、呪術師は依代としてある置き物を手に取った。それがこちらのガンギマリフロッグである。これを日本に持ち帰ったところたちまちストーカー被害が止んだとのこと。
このなんとも言えないハッピーなビジュアル、そして抜群のネーミングが印象に残る呪物だ。

丸石神信仰

丸石神信仰は山梨県その他一部の地域で見られるという民間信仰、道祖神信仰であるが、山梨県一帯で約700ヶ所祀られているにもかかわらずその出自に関する伝承がなく、いつ頃から信仰されているのかも判らない謎多き信仰、とのことである。
謎多い系が好きな私にとってはとても惹かれる呪物(?)の一つであった。

特に印象的な5点を紹介したが、さらに数点、案内とともに撮影していたものを以下に載せていく。

青い神像
ンナァさん
ナリーポンとマカリーポン
青い魂を見る石見神楽面


その他にもこの倍以上の数の呪物が所狭しと展示されており、その中にはX(Twitter)で話題になっていたお線香の香りがする掛け軸もあった。
私は掛け軸から香りを感じ取ることはできなかったが、その後他の展示を見ている際にふと、ふわりとまさしくお線香の香りが漂ってきたことを覚えている。
友人に尋ねると「自分は入り口で感じた」とのことだった。

グッズ展開も豊富で、私はステッカー数種とルクちゃん・ガンギマリフロッグのキーホルダーを購入。

さて、多くの呪物に囲まれたその後、自分の身に何か起きたかというと、

・帰りのバスが交通事故のため自分の家の最寄り数駅のみ迂回(十数年で初めて遭遇した
・別の場所でも交通事故に遭遇
・当日からスマホの画面が固まることがしばしば(今は治った)
・ノートPCが壊れた(おそらく寿命)

とまあ、プチアンラッキーは連続したが、
自身や周りの人間に直接何かあったわけではなく、純粋に良かった。

とにかく貴重な体験させていただき、非日常に浸ることで癒しを得られたので、もしまた開催された時は相応の覚悟の上(ノートPCが壊れたのが痛かった)、ぜひともお邪魔したい。

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