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人の気持ちと手を繋ぐことの、重さ。

半冬眠日記#16・・・

先日、2週間帰省した。ロングタイム。

今のうちにやっておきたいことを詰め込んだ。

父との関係構築・改善
母のストレス源(=父)の軽減
母方祖父の故郷巡り
母方祖母の好きなことを聞く
父方祖父の墓参り
父方祖母とお出かけ&昔話を聞く
曽祖母の墓参りなどなど


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祖父母には、生きているうちに、自分を孫と認識できるうちにちゃんとやることやってあげたいと思ったから、たっぷり時間をとった。

祖父の故郷は海辺の町

2泊3日の故郷巡りで撮った海の写真をA4サイズに印刷してもらい、事前に作家さんに作ってもらった額に入れて、他の写真を入れたアルバムと一緒に祖父に手渡した。どうかなと思ったけど、「いい構図だ」と何度も言ってくれたので合格でしょう◎



88歳の祖父はこれ以上体力が低下したらもう遠出できなくなるって、去年祖父の息子である叔父に連れてってもらって、最後の帰省をしたもんね。その記憶が残っているうちに、自分が撮った故郷の写真を見てもらえてよかった。帰り際にバイバイって言う時には祖父泣いてた… これは間違いなく合格だ!

祖母や同居してる叔母さんともたくさんおしゃべりできたのでよし。


父方の祖母とは、祖母が毎朝通っている温泉に同行して、4,5年ぶりに祖父のお墓参りしてお昼を食べた。昔は池で鮒を獲って豆と煮たっていう話ができたのが収穫。美味しいらしい。同じ話を繰り返す祖母に昔話スイッチを入れるには少々時間がかかる。笑



祖母にとっちゃいつもの日常だけど、嬉しそうだったので良し。今度は祖母が昔お参りしてたと言ってたお寺にでも行こうかな。


あとは実家の片付けや掃除したり、防災グッズ見直したり、細々としたことをずっとこなしてたら、2週間なんてあっという間に終わる。


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父に関しては27年間サボってきた親子関係構築のツケを回収してきた。

帰省前に今の自分は父のおかげでもあると理解し、父に対する憎悪を解毒した笑 その辺は、父が脳梗塞で入退院してリハビリが必要な体になったことで、人に偉そうにできなくなったからっていうもの大きい。


勇気いったけどちゃんと感謝伝えたよ!娘としての要望も伝えたよ!この2週間の会話量>それまでの27年間の会話量だったよ笑 頑張ったよ!笑


まだまだ理想には程遠いけど、母や自分に「ありがとう」って言ってくれるようになった。今まで「0」だったのにね。びっくり。


母ともお出かけできたし、父の行動を改善したことで母のストレスが多少は減ったようにも思う。


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父にやって欲しいことを伝える時、言い方ひとつ間違えれば、「じゃあ勝手にやったらいい!」「自分のことなんかほっといてくれ!」「口出しするな!」と怒りの地雷を踏んでしまうかもしれない。



踏めばゲームオーバー。父の他人や父自身への無関心が復活すれば、これまで慎重な歩み寄りがパーになる。ともすれば生活を共にする母も巻き込まれることになる。夫婦が崩壊したら自分も巻き込まれないはずがない。やめてくれ。

なんでいい歳したおじさんに、「幼稚園児にどうやって苦手な野菜を食べてもらうか」みたいな試行錯誤をしなければならないんだとうんざりしちゃう時もあるけど、今必要なのはそれとおんなじことみたい。頭捻ってやるしかない。幸い、効いている。

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これら全部、人といい関係を築く行為は別にやらなくてもいいこと。

でもやっといた方が絶対にいい。


年末から何しようか考えたり、これやってあげようって思い付いたり、気持ちの整理をするために人に相談したり、贈る物を買ったり、時間と労力を割いた。


我ながら結構考え抜いたと思う。仕事を半減させてもらって、時間に余裕があったからこそできたこと。結果的に大満足。時間もお金も手間もかけた甲斐があった。


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人といい関係を築くって、人の気持ちと手を繋ぐってことだった。


人の手を取るには勇気が必要
自分の手の数は限られている
繋ぎ続けるには忍耐や工夫が必要


自分は今、誰と手を繋ぎたいかって考えたとき、親族だった。正直、ちょっと重い。自分が好きで感じてるだけだけど。

でもまずそこだと思った。しっかり繋げたと思う。


真中

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