西田の論壇:「車内映像」から考えたリアルの条件
先日、SNSの上で「Drive & Listen」というウェブサービスが話題になっていた。これは簡単にいえば、自動車で走行中にアクションカメラなどで撮影されたオンボード映像に、その土地のネットラジオ配信を組み合わせたもの。結果として、「その土地を自動車で移動している」ような、非常にリアルな感覚を得られる。
・「Drive & Listen」。世界各地の車載映像と現地のラジオを組み合わせて視聴できるサービスだ。写真はサンフランシスコのもの。
https://driveandlisten.herokuapp.com/
映像表現には「リアル」という言葉がつきものだ。だが、リアルとはどんな意味を持っているのだろうか? 近年の取材では、そうしたことを深く考える機会が増えている。今回は、いくつかの題材を通して、「リアル」の持つ意味について考えてみたい。
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