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エムツー・堀井直樹社長に聞く「ゲームを未来に残すには」(04)

毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。


有限会社エムツーの堀井直樹社長との対談の第四回をお送りする。内容の「キリ」のいいところでコントロールすると、どうやらもう1回追加した方が良さそうな感じなので、予定を変更し、6回連載でお届ける。

ゲームの「手触り」を作るのはある種の職人芸だ。一方で、その手触りが、全員に同じように伝わるわけではない。また、前提となる動作環境が変わると、それに合わせてチューニングも必要になってくる。商品として継続的に作るには、チーム内での意思統一も必要となるし、作り方の問題も出てくる。エムツーはどうしているのだろうか? 今回はそんな部分を聞いている。(全6回予定)


■インタラクションの「感覚」を揃える・伝える

西田:ある種血脈としてある、「このゲームのインタラクションの快適さはこれだ!」というところがちゃんとわかってると、移植してコンバートしてきたときにも、どこを外しちゃいけないかとか、どこが再現されてなきゃいけないか、というのがきちんと入る。

だからこそ……だって、エミュレータで流したって同じに動かないじゃないですか。

堀井:動かないです。

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