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近畿大学・坂田裕輔教授に聞く「環境問題とサステナビリティの今」(3)
毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。
前回に続き、環境問題活動家で近畿大学・産業理工学部 経営ビジネス課の坂田裕輔教授との対談をお送りする。
サステナビリティ、というと「自然を保護する」「テクノロジーに頼らない」という見方をする人がいる。だが、それは間違いだ。本来、サステナビリティに反テクノロジーの意味はなく、新しいテクノロジーによって持続性を高めることは重要な要素である。
また、ある地域で進んだCO2削減効果を他の地域が「購入」して、そのお金をまたサステナビリティに使う「排出権取引」取引、という考え方もある。
これら、テクノロジーとサステナビリティの関係をどう捉えればいいのか。今回は、坂田氏とその点を中心に話し合った。
坂田氏は著者(西田)とは中学時代の同級生という間がらなので、若干くだけたムードの対談になってはいるが、その点はご了承いただきたい。(全5回予定)
■サステナビリティは「テクノロジーの進化」に支えられる
西田:経済合理性の面だとかいろんなことを考えると、原発って動かさなきゃいけないし、増やさなきゃいけないのだろうな、とは思うのよ。一方で、環境負荷という面を単純に考えた時に、原発が必ずしも理想的な技術ではないから、本当はね、再生可能エネルギーをもっと増やしていくべきだろうとは思うわけですよ。
でも、そこのところで政策としてちょっとふらついてるというか、きっちり明言してる状態にないので、そこは今、なんというか、きちんとした政策が求められる部分なんじゃないのかな、と思ってるんですよね。
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