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南治一徳さんに聞く「僕らはこうやってゲームを作ってきた」(04)

毎月専門家のゲストをお招きして、旬なネタ、トレンドのお話を伺います。


ゲーム開発会社・株式会社ビサイドの南治一徳さんとの対談は今回で4回目。5回で終了の予定だったのだが、盛り上がりがすごく、あと1回追加で全6回としてお届けする。

1990年代から2000年代は、「ディスクで売り切り」の家庭用ゲーム全盛期といっていい。だがその後、ゲームは複雑化して開発コストは上がり、ネットワーク化し、スマートフォンも登場してくる。ゲームビジネスを取り巻く環境は、2005年以降の10年間で劇的に変化していくことになる。その中で、ビサイドと南治さんはどのように生き抜いてきたのだろうか。ある意味、この対談の本題に入っていく。と、その前に、どうしても筆者(西田)が聞いておきたかったマニアックな疑問が1つあった……。(全6回予定)


■ビサイドが「iPhoneでデジタルピンボールを出した」理由

西田:ここでですね、実はどうしても聞いておきたかったことがひとつあるんですよ。

南治:あ、はい。

西田:それは何かというと、実は『どこでもいっしょ』の話ではなくて。

なぜ、ビサイドはiPhone、iPad向けにカゼのピンボール「ラストグラディエーターズ Ver.9.7」を移植して出したのか、ということです。

これがめちゃめちゃ聞きたかったんです。

南治:ああー、あれですか!

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