<むすめ×わたし>コラボ*ラボ⑪「むすめの母の日、わたしの母の日」
新年度、やる気がでないナメクジから、殻で身を守るカタツムリに進化して、遅々とした歩みをとげていたむすめ。
一見、好調だったのが、先月くらいから極度なネット依存症に。
宿題もせず、夜も寝ないでLINEのチャットにしがみつく。とがめると、ヤク中の患者のように攻撃的にからみだす。
自分の人格の変容に気づいていながら、止めることができないようすだったので、しばらくネットから引き離してみた。
今度は学校で、担任に「宿題を減らせ」と、からんだらしい。(本人の自己申告。)
「宿題を全然しないから、LINEさせてもらえないんなら、宿題さえなくなればいいと思って…」
気でも狂ったか。
本人も、自分の理屈が支離滅裂だとわかっている。担任もさぞや驚いたろう。
むすめは、圧倒的な睡眠不足で、もはやまともに思考できる状態ではなかった。
3日間くらい、夜9時には布団にたたき込んで、毒抜きを試みる。
やっと、LINEもネットもない状態を受け入れられるようになった。
とりあえずジャンキーみたいにからまなくなった。
むすめは、新年度開始の時から…たぶんボロボロだった。
中3、受験生。人口が少ない地域の、大人たちからの無言の「期待」という名のプレッシャー。
LINEのチャットグループ。ネット友達というけれど、かなりきわどい話もしているようだった。例えば相手が19才のJDとか、17才のJKとか。証明するものもないのに、ズルズルと引きずられていく。夜中、明け方、昼間、一日中チャットしてるとか。
「それ、ヤバイやん。マジ、気がつかなあかん。」
とりあえず、ヤマは越えた。
最近、となり町土佐町の英会話教室にも通いだした。
引退近い部活、残る大会もわずかになって、ご無沙汰だった社会人バドミントンにも顔を出し始めた。
入部したての中1のころ、顧問に相手にされず、先輩にいじめられ、泣きながら「うまくなりたい、見返したい」と言うので、行き始めた社会人バドミントン。
久々ながら、社会人バドのみなさんは、あいかわらずあたたかく迎えてくださったみたい。
「行ってよかったど~♪」…人の気も知らないで。
社会人バドは帰宅が夜10時だけど、それから宿題もした。
LINEは、またおかしくなりそうだからいいよ…と、今のところ自分から距離をおいている。
<母の日>
弟たちと、なけなしのおこづかいでプレゼントしてくれた。かわいいケーキ✨
一番下は、「ねーお母さん!カーネーションってどれー?」と、売り場まで連れていかれ、よく選びもしないで「これね!」と、レジへ走り、そのまま「はい」と渡そうとして、姉にどつかれていた。
それぞれの母の日
むすめは、どんな人生を歩むのか。
運よく、お母さんになれたら、全力でお母さんしてほしい。
そしていつでも、全力で、むすめでいてほしい。
ではまた。
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