棚田 棚田 棚田
「なんにもない」があるところ、本山町吉延(よしのぶ)部落
棚田というのは、とても丈夫で、一か月豪雨が続いてもほとんど崩れません。この本山町南部地域の山間部の地質は、棚田づくりにとてもむいているそうです。
古くは、長曾我部元親(ちょうそかべもとちか)が本山を制したとき、その実りの多い棚田の田園風景を見て、「桃源郷(とうげんきょう)」と言わしめたほど豊かな土地だったとか。
昨年の、吉延の棚田風景をご紹介しますね。
①水を張ったばかりの棚田のけしき
この時期は、田んぼが鏡のように空の景色を写し込むので、カメラマンにはたまらない季節です。時間ごとに違う表情を撮ることができます。
水が張られたら、どんどん田植えが始まって、田植えが終わったら、稲はどんどん伸び始めるので、実際、この美しい期間は一か月もないかもしれません。
今年こそは、いい写真を撮るつもりですのでお楽しみに。
②青々と稲がおいしげった棚田
あつい夏のさかり、これでもか!と、緑かがやく棚田たちです。
本山町は、盆地なので、寒暖の差が激しいのです。
夏は暑く、冬は寒く。
朝夕は涼しく、昼は暑く。
これ、お米がおいしくなる理由のひとつです。
山の水もおいしいです。
おいしいお米作りには、これもなくてはならないですね。
③稲刈りのあとさき
稲わらのとんがり帽子がかわいいです。
これは、嶺北の名産幻の「土佐あかうし」のエサになります。
稲がエサとなり、フンが肥やしになる。そして、それがまた稲を育てる。
究極のエコを、昔から人々は受け継いでやってきました。
④春を待つ棚田…これから田おこしが始まります
田おこしが始まれば「春」の始まりです。
「春」・・・田おこし、あぜづくり、のうとこ(もみまき)、田植え
農家が一番忙しい季節「春」と「秋」
苗をどっさり積んだ軽トラが、山道を走っていたら、救急車のように道をゆずらないといけません。道路交通法とかいう問題ではなく、気持ちの問題。忙しくて運転が荒くなってるので・・・正直、こわい。
子どもたちと、棚田に上がると
「みなさま~、右に見えますのが~田んぼ。左に見えますのが~田んぼ」と、笑いをとったりしますが、ほんとうに、棚田、棚田、棚田なんです(笑)
ではまた
本山町吉延
「なんにもない」があるところ
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