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ブレイキング・バッドを見返した話

GW…有休を自由に取れる羨ましい人なら11連休という夢の期間…

知人友人がやれ旅行だライブだ野外フェスだとあっかるい趣味にうつつを抜かしている間に自分が何をしていたかというと

家にいるときはずっとブレイキングバッドを見かえしていました
つか見るっしょ?

ちょうどこのシリーズのスピンオフのベター・コール・ソウルhttps://bd-dvd.sonypictures.jp/bettercallsaul/が最終シーズン放送中なので、おさらい的な気持ちで見てたんだけどこれがまあ今見ても面白い

自分は付き合いの浅い人から「面白かった海外ドラマは?」とか聞かれたら、確実に日和って「ゲームオブスローンズかプリズンブレイク…24も面白かったかな笑」ぐらいのことしか言わない無難人間である。
だがもし自分の中の社会性ステータスが強烈なデバフを食らって下限に達していたら、たとえ相手が女子高生だろうが「ブレイキングバッド。一択でしょ。」としか言わないだろう。
序盤だけ見たら上の無難紹介ドラマも面白いけど、全シーズン通してみた時に一番面白かったのは個人的にはブレイキング・バッドだった。それは以前見た時も今見なおした時も特に変わらない。


でまぁGWを消費しながら途中飛ばしたりした場所もありつつ最後まで見終わったところで「Noteなんてものもあったなあ」ということを思い出したので短めに紹介?感想?でも書こうと思う。

前に長文書いたのがスタァライトとか言う女の子ばかり出てくる百合系アニメだったしバランスとりたいのもある。


結論から書くと、アラサー以上の男性は絶対観るべき作品
何故おすすめ範囲が微妙に狭いのか?それは見ればわかる


そもそもブレイキング・バッドとはなんぞ


ブレイキング・バッド』(Breaking Bad)は、ヴィンス・ギリガンによって制作されたアメリカテレビドラマシリーズである。このテレビドラマはソニー・ピクチャーズ テレビジョンによって製作され、ケーブルチャンネルAMCによって米国とカナダ2008年1月20日から2013年9月29日まで放送された。
撮影は主にニューメキシコ州アルバカーキで行われた。
さまざまな批評家の称賛を受けており、多くの賞を受賞している。プライムタイム・エミー賞では、主演のクランストンはベスト男優賞を4度連続獲得、ポールは助演男優賞を3度獲得し、そして 作品賞 (ドラマ部門)に5度ノミネートされ、2013年と2014年に受賞した。さらにクランストンはゴールデングローブ賞のベスト男優賞に4度、全米映画俳優組合賞のベスト男優賞に5度ノミネートされた。そのうち、第19回全米映画俳優組合賞第20回全米映画俳優組合賞及び第71回ゴールデングローブ賞を受賞した。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ストーリー


まあ専門家からの評価的なことは置いておいて
あらすじを一言で説明すると「金八先生が麻薬王にのしあがるまで」を描いたストーリー。ジャンル的にはサスペンス。

「いや金八は麻薬なんてやらないし教師が違法なもの作っちゃダメでしょ…」と思った人は作品のテーマ的にも大体正しい。
通常の状態では高校の化学教師は麻薬なんてやらないし作らないし、もちろん売るべきでもない。
このドラマでもその常識は絶えず描かれている。

…でも、もし金八に障害を持つ息子がいて第二児の出産も控えた状態で末期がんを宣告され家族に残せるお金がなかったら?
また金八に実は誰よりも優れた犯罪者としての才能があったら?
その犯罪行為でかつてのコンプレックスを払拭できるとしたら?

「真っ当な人生を歩めるが家族に必要な金を残せない生き方」と「人の道を踏み外したが家族に進学費用等の金を残せる生き方」
あるいは「犯罪はしていないがただの冴えない中年教師」と「犯罪に手を染めたが周囲から一目置かれる麻薬王」

どちらにより価値があるのか?人間として魅力的なのか?

…という感じで進んでいくストーリーなのだが俳優の熱演もあってこれがまあすこぶる面白い。

当然麻薬販売なんてやっていれば危険な目にもあうし、悲しい別れもいくつも体験することになる。
主人公は元は良識ある教師であり当然心を痛めるわけだが犯罪は止められない…どころか、最終的には犯罪を止められないというか止めたくない…という心境にまで変化し周囲を悲劇に巻き込んでいく。
正直言って万人が共感しやすい内容ではないと思うがこれを共感させるのが本作は抜群に上手い

主人公をはじめ登場人物の多くは年齢相応に何かしらの問題を抱えていて理想の自分と現実の自分の間で揺れ動いており、俳優陣の演技力も合わせて「自分はこんなはずじゃなかった」という多くの人がもっている感情に訴えかけてくるのだ


ただ、この共感には条件があるとも思う。
それが前書きで書いた「アラサー以上の男性は絶対観るべき」という一文なのだが、
これは何でかというと「将来に多くの選択肢があって、時間的猶予が長くある若い人」にとって本作の内容は

「悪いことせずに生き甲斐見つけて稼げばいいだろw負け犬爺ざまぁw」

という身も蓋もない正論パンチの対象になりうるからだ。

(例えば「アルジャーノンに花束を」「罪と罰」を幼少期に読んでも内容を実感しにくいんじゃねえかなあみたいな話で…非常に例が古いが、伝われ)


ついでに女性には年齢問わずそこまでおススメできない。
まずアウトローを描いた作品の常として登場人物が男性ばかりであることはまぁいいとしても、例えば最近の日本のヤクザ映画「虎狼の血」のように

小奇麗なイケおじと若手イケメン俳優が揃い踏みで威勢のいいセリフ喋りながらオラオラする…なんてことはブレイキング・バッドでは一切なく




(準主役の若いチンピラが顔がいいのを除けば)出てくるのは大量の小汚いおっさんや爺ばかりで殆ど清潔感がなく、おまけに上記のブリーフサービスシーン(多発)がついてくるという日本の民放ではありえない内容となっている。

では女性は?といえば若い女性はほぼ出てこないか端役で、一方出番の多いおばさん達は大体がよく言えば人間味のある…悪く言えばヒステリックでダブスタのキャラばかりなのでそちらに感情移入もしにくいだろう。


…何故かお勧めできない理由ばかりをあげているようになってしまったがネガキャンではない。
とにかくここで言いたいのは多少年をとった男性陣には強くお勧めできるということだ。
刺さる対象を絞っているからこその魅力が本作にはある。


キャラクター面でいえば特に

・麻薬捜査官である主人公の義理の弟
・主人公の元教え子で現麻薬製造のパートナーである若いにーちゃん
・元警官で凄腕の何でも屋をしている爺
・ニューメキシコで麻薬組織を取り仕切る冷徹なボス
・おちゃらけものだが案外義理堅い犯罪者御用達の弁護士

等々魅力的なキャラとのやりとりがストーリーに花を添えており、特に若いにーちゃんに向けた主人公の激重感情の発露は実質年の差百合作品のようなものといっても過言ではないだろう


かつて自分は

【 全俺の嫁オタクはブレードランナー2049を見ろ 】

という啓蒙活動をしていたことがあった
…が、時勢的に俺嫁系コンテンツが若干下火なことを受け方針転換をするべきなのかもしれない
だから今、多くの男性オタクに向けてあえて言おう


【 全百合豚はブレイキング・バッドを見ろ 】


これが現代のオタクに配慮したスローガンだ!!!
アラサー以降のオタク!ブレイキング・バッドを見ろ!今すぐに!!


なんかnoteだと百合作品ばっか紹介してるな…

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