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ZOOM M4 MicTrak を徹底的に紹介(レビュー)します。

ZOOM M4 MicTrak(以後M4)はフィールドレコーディングや楽器の録音など様々な収録に使えるハンディーレコーダーです。
今回はこのM4について徹底的に紹介していこうと思います。

ZOOM M4 MicTrak

◆どんな場面で活躍できるのか!!

ということで私が思いつく限り活躍できそうな用途についてぱぱぱっと並べてみましょう。

  • ミュージック(ライブ録音、弾き語り、作曲、サンプリング、楽器録音、等)

  • 動画(ホームビデオ、ライブ配信、インタビュー、アテレコ、アフレコ、ASMR、等)

  • フィールドレコーディング

  • 記録(会議、スピーチ、イベント等)

ぱぱっとこんなかんじでしょうか??
まだまだ色々ありそうですね!

たとえばお子さんのお遊戯会で映像はスマホやビデオカメラなんかで綺麗に残せるけど、音声が残念…なんてことありますよね。
そんなときこのM4があればクリアで臨場感のある音声が収録できるんです!

このようにいろんな場面でオールマイティーに大活躍できるそんな機材、それがZOOM M4 MicTrakなんです!

というわけでここからはスペックについて紹介していきます。

《内蔵マイク》

本体の上部分を見るとマイクが付いてそうに見えますね!そうなんですマイク付いてるんです。
どんなマイクかというと最大入力音圧135dB SPLとありますが、これはマイクで収録できる音の大きさの限界が135dBということで135dBとは一体どの位の音なんだろうと思って調べてみると…!
130dBで肉体的な苦痛を感じるレベルで聴覚機能に異常をきたす。とありました。。。
十分な性能ですね。

そして、ステレオ指向角90°のXYマイクというのがマイクの設置方法なんですが、簡単に言うとシンプルでオーソドックスなステレオマイクの配置です。
音が二つのマイクに同時に入るのでズレが発生しにくいという特徴があります。
大抵はこのマイクで事足りるかと思うほどのいいマイクですね。

《サンプリングレートとビットレート》

サンプリングレートとは1秒間にどのくらいの音をサンプリングするかという値になります。
つまりサンプリングレートは音質に関わる値というわけです。
そしてビットレートとはどの位のデータ量を処理するかという値になります。
音の解像度といった感じでしょうか。

M4は一般的なファイル形式のWAVの場合、サンプリングレートが441kHz、48kHz、96kHz、192kHz。
ビットレートが16bit、24bit、32bit float。
と、それぞれ設定できます。

サンプリングレートは高くしても再生できる機材が限られてしまったりファイルサイズが大きくなったりのデメリットもあります。
なので私は一般的なCDが441kHz、16bitなので少し上の48kHz、24bitでいつも収録しています。

《4トラック同時録音》

内蔵マイク(LINE in ステレオ入力)と外部マイク(XLR、TRSコンボ)をそれぞれモノラルで入力すると最大4トラックということですね。

内蔵マイクや外部マイクはそれぞれステレオとモノラル切り替えができます。

つまり最大で3つのマイクを同時に使えるということになります。
弾き語りでギターとボーカル、対談で1人ずつマイクを設置、など可能性が広がりますね。

また、外部入力はコンボジャックになっていますので、マイクケーブル以外にもギターのケーブルやシンセサイザー等も接続できます。
もちろんエフェクターを通して接続することも可能です。

使用可能なマイクはコンデンサーマイク 、ダイナミックマイクどちらも使用できます。
入力の設定で『マイク→マイク雷→ライン→ライン雷』とありますのでコンデンサーマイク を使う時はマイク雷に設定してください。

《マイクプリアンプ》

マイクプリアンプとはマイクで入力した音を増幅させる回路のことです。
EIN -127dBu以下、超低ノイズフロア設計の高品位プリアンプ。とありますが、ノイズフロアとはM4から発生するノイズのことでこの数値だとかなりノイズは少ないという感覚でいいと思います。
したがってかなり高性能なマイクプリアンプを搭載しているんです。

《タイムコードジェネレーター》

タイムコードとはカメラやレコーダーのそれぞれの時間基準値でこれを合わせることで同じ時間軸で撮影収録ができるという便利な機能です。
M4では簡単にタイムコードを同期させる事ができます。
映像と音声の別撮りをしたときに後で編集がかなり楽になります。

《USBマイク》

本体横のUSB-C端子からスマホやPCに接続すると、そのままUSBマイクとして使用できます。
(iPhoneのLightning端子はカメラアダプターが必要になります。)

各SNSなどの配信やASMR動画、歌ってみた、などなど色んな用途に使えますね。
リモート会議などで使えそうなミュート機能も搭載しています。

《出力》

出力はLINE OUT(3.5mmステレオ)PHONE OUT(ステレオ)スピーカー(モノラル)の3つあります。
特にスピーカーが地味に便利ですね。イヤホンやヘッドフォンを繋がないでモニターできるのでとても手軽です。電池の持ち物長くなるそうです。

《ノーマライズ》

録音した音声の音量を均一化する機能です。
32bit floatで収録時に音割れした音声もノーマライズすると丁度いい音量に調整してくれて音割れも修復する事ができます。
本来PCでやる機能がM4に備わっているんですね。便利です。

《電源》

単三電池4本か、USBケーブルでモバイルバッテリーから給電する、または家庭用コンセントからUSBケーブルで給電する。の3つの方法で電源を取る事ができます。
ニッケル水素の充電式電池がアルカリ電池よりも長く使えてさらには充電して繰り返して使えるのでオススメです。
長時間使用の場合は合わせてモバイルバッテリーもあると安心ですね。

《サイズと重さ》

大きさは70.2 mm (W) × 206.2 mm (D) × 47.0 mm (H)となっていて私的にはほんの少しだけ大きく感じはしますが片手で持てるしSHUREのマイクケースにすっぽり入るしでいい感じです。

重さは325g(電池含)となっていてとても軽いです。スマホよりは少し重いくらいですね。

《MicroSDカード》

192kHz32bit floatの設定で256GBで46時間録音可能です。
私の場合収録して帰宅後すぐにPCへファイルを移動させてしまいますので32GBや64GBでも十分なのですが、余っていたので256GBを入れています。
長い間帰宅出来ない場合や撮り溜めたい場合はより大きいサイズのSDカードを使った方がいいでしょう。最大1TBまで使用可能です。
SDHC、SDXCどちらも使用できますが、サイズを考えるとSDXCになるでしょう。
カードのスペックはよほど安い物や謎のメーカーの物でない限り一般的に店頭にあるものであれば大丈夫そうです。

私はSamsungを使用していますが今のところ相性はいいです。

《ケース》

メーカーから純正専用のケースは発売されていませんがWERJIAというメーカーから専用のケースが出ています。

マイクやケーブルなど一緒に持ち運びたい場合はメーカーから汎用性のあるケースが発売されています。

私はSHUREのマイクケースが丁度いいサイズだったのでこれに入れて持ち歩いています。

《外装》

外装はつるつるでピカピカなので指紋は付きやすいです。
画面は保護フィルムが発売されていませんのでフリーカットできるフィルムをカットして貼っています。
サイズは3.3cm×3.3cmです。

《付属品》

専用のウインドスクリーンと説明書と保証書が付属しています。
ウインドスクリーンはないよりはあった方がいいと思いますので私は常時装着しています。
さらにこの上からメーカー純正のWSU-1を装着するとさらに吹かれには強くなります。

扇風機で風音の実験をしてみました。

M4本体のみ

M4付属のウインドスクリーン

M4付属のウインドスクリーン+ZOOM WSU-1

どうだったでしょうか?順番にわかりやすく効果がありましたね。ウインドスクリーンは大事です!

◆最後に

これまでいろんなレコーダーを使ってきましたがM4は本当におすすめのレコーダーです。さっと取り出してさっと録音することも出来ますし、スタジオで入念にマイクをセッティングしてレコーディングすることも出来ます。とにかくいろんな場面で活躍してくれそうです。
これからこのレコーダーを使ったいろんな録音方法を紹介していく予定ですのでよろしくお願いします。

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