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コーヒーの味の決め手!産地や焙煎について知ろう

コーヒーって、カフェによって苦みや酸味が異なっていて、飲みやすい(おいしいと感じる)コーヒーと飲みにくい(ちょっと苦手な)コーヒーに出会いますよね。
ではコーヒーの味の違いはどこから出てくるのでしょうか。
今回は、コーヒーの味の違いをみていきましょう!


違い1:コーヒーの産地

紅茶や日本茶は産地があって味が産地によって違うように、コーヒーも産地があり産地によって味が異なります。
コーヒーには「コーヒーベルト(コーヒーゾーン)」と呼ばれる栽培に適した気候・土壌を持っている地帯があり、赤道を挟んで北緯・南緯それぞれ25度の間の地帯を指します。
平均気温が年間を通じて20度前後で、比較的雨量が多い熱帯・亜熱帯と呼ばれる地域です。
それでは、コーヒーの産地をいくつかご紹介します。

ブラジル

世界のコーヒー総生産量の3割を占めるブラジルは、最大のコーヒー生産国として知られています。
甘味を伴ったやわらかな苦みや適度な酸味でバランスが良いのが特長です。

コロンビア

コロンビアはブラジルに次いで2位のコーヒー生産国です。
農業社会主義政策を実施しているコロンビアでは、さまざまな認証コーヒーが生産されるほど社会的責任を持った農業がおこなわれています。
栽培されているコーヒー豆はすべてアラビカ種で、甘い香りとしっかりとした酸味・コクがあり重厚な風味のコーヒーです。

タンザニア

コーヒー豆の品種のうち「キリマンジャロ」を生産しているのがタンザニアです。
酸味の強い豆ではありますが、「すっぱい」酸味ではなく、すっきりとした質の良い酸味がコーヒーが味わえます。

エチオピア

世界で最も古いコーヒー農園があるエチオピアは、コーヒーの原産地とされておりモカコーヒーの95%を占めています。
しっかりとした酸味と芳醇で重厚な風味が特長的です。

ジャマイカ

コーヒーの王様である「ブルーマウンテン」の栽培をしているのが、ジャマイカです。
香りや酸味、コクのバランスが取れた風味が特長で、コーヒーを飲んだ時に感じる繊細な味わいをぜひ楽しんでください。

グアテマラ

グアテマラは中米の中でも日本への輸出量が最も多い国なので、なじみのある産地ではないでしょうか。
栽培している地域で気候条件も異なるため、バラエティに富んだ味わいのコーヒーを生産しています。
甘い香りとさわやかな後味が特長です。

違い2:コーヒーの焙煎度

乾燥したコーヒーの生豆を火で煎る「焙煎(ロースト)」は、コーヒーの味と香りを決める大事な工程なのでメーカーやカフェ、喫茶店のこだわりが詰まったものです。
深煎りや浅煎りという言葉は聞いたことがあるけれど、違いはわからない方も多いはず!
実は焙煎には8段階あり、同じコーヒー豆でも味わいや風味が全く異なるコーヒーが出来上がります。

ライトロースト(極浅煎り)

コーヒーらしい香りやコクは不十分で、いままで飲まれることはあまりありませんでした。
近年、豆のもつ風味を引き出す焙煎としてサードウェーブコーヒー(コーヒー第三の波)で注目を浴びています。
コーヒー豆にうっすらと焦げ目がついた程度で、酸味が非常に強く苦味が少ない味です。
※サードウェーブコーヒーとは…2000年ころにアメリカで始まったコーヒーブーム。一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れるスタイル。

シナモンロースト(浅煎り)

一般的に「浅煎り」と言われるコーヒーは、シナモンローストを指します。
名前の通り、シナモン色になる程度に焙煎したコーヒー豆です。
味わいはすっきりと軽く酸味が際立つため、好みがわかれる味わいでもあります。

ミディアムロースト(中浅煎り)

日本でよく見かける「アメリカンコーヒー」に使われることの多いのが、ミディアムローストです。
コーヒーらしい苦味が出てきますが、酸味が少し強く感じられます。
また、コーヒーらしい香ばしい香りも出てき始める焙煎度です。

ハイロースト(中煎り)

日本で「中煎り」として広く知られているハイローストは、家庭や喫茶店でも飲まれることが多い焙煎度です。
苦みや甘味が現れはじめバランスが取れた味わいで、比較的どの豆でもバランスよく味わえます。

シティロースト(中深煎り)

レギュラーコーヒーの王道で近年はエスプレッソに使う店舗も増えてきた焙煎度が、シティローストです。
豆の種類によっては甘味を強く感じることができ、コーヒーらしい味わいを存分に感じられます。
また、シティロースト以降の焙煎度はすべて「深煎り」です。

フルシティロースト(中深~深煎り)

フルシティローストは、コーヒーの芳醇な味と香りを楽しみたい方におすすめです。
苦みが際立ってくるので、アイスコーヒーやカフェオレを飲む際にも向いています。

フレンチロースト(深煎り)

豆が黒に近いこげ茶色になるまで焙煎フレンチローストは、酸味をほとんど感じずコーヒーならではの苦みが楽しめます。
ウインナーコーヒーなどのミルクやクリームを掛け合わせるコーヒーに向いている焙煎度です。

イタリアンロースト(極深煎り)

豆の見た目も黒さが際立つコーヒーの表面は、油分でつやつやしています。
エスプレッソやカプチーノなどのイタリアを代表するコーヒーの飲み方に適しており、強い苦みと濃厚な味わいが特徴的です。

自分好みのコーヒーを見つけよう!

コーヒー豆の産地とコーヒー豆の焙煎度について、ご紹介しました。
コーヒーを飲んで酸っぱいと感じていた人も、苦くて飲めないと感じていた人もぜひこれを参考に飲めるコーヒーを探してみてください。
産地は紹介していない国もたくさんあるので、ぜひ一度コーヒー豆を扱っているお店で好きな味を探してみてはいかがでしょうか。

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