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スマホと手帳の違い

もしあなたが、今よりも人生を豊にしたいならば、あなたの未来を考えるスケジューリングにスマホを使っているのならば、あえて昔のやり方、手書きの手帳に戻してみませんか。その理由を、スマホと手帳の構造を比較して考えてみます。お互いの構造を4階層の逆三角形で見ると分かりやすいです。

一番下の階層は、ハード部分で実際に手で触れるモノのことです。スマホの場合はスマホ本体です。ガラスの画面やカメラのレンズ、ボタン、そして、中にある充電池、メモリなどの記憶媒体、心臓部であるCPU、WiFiなどの部品です。手帳の場合はほとんどが紙で出来ていて表紙と中にあるページです。

第2階層は、どちらも目に見えない部分です。スマホの場合はOSといわれるオペレーティングシステムです。Android(アンドロイド)やiOS(アイオーエス)のことでです。OSは基本ソフトともいわれ、スマホの設計思想がある部分です。プログラムなので手に取って触ることはできません。人生を豊にする手帳の場合は「日本人の智恵」です。日本人の智恵といっても沢山あります。茶道の精神やわび・さび、武士道などもあるでしょう。その中でもこの手帳に応用したのは「仏教」です。私に「仏教から宗教を引いて残るのは"人生を豊に生きる智恵のシステム"」(仏教ー宗教=智恵のシステム)と教えてくれたのは、松村寧雄先生でした。仏教の原点は「生きることは苦しいことだ」です。仏教の智恵は、苦しみから解放される智恵、つまり人生を豊に生きる智恵です。この手帳のOSは仏教も含めた「日本人の智恵」です。こちらも手に取って触ることはできません。

3階層目です。スマホの場合はアプリです。こちらもプログラムです。1階層目のハードと2階層目のOS(基本ソフト)だけでは、スマホで音楽を聴いたり、動画を見たり、SNSで人とつながったりホームページを見ることはできません。OSの上にアプリが乗っかり、私たちはスマホを様々な道具として使うことができます。人生を豊にする手帳の場合は「マンダラ」です。マンダラは仏教の最新バージョン「密教」の教えをわかりやすく説明するために使われた道具です。マンダラの「正方形」がこの手帳のアプリです。「正方形」を使って理想の未来をスケジューリングしようと考えました。

一番上の4階層目です。スマホはデータです。自分自身で入力します。文字や数値、写真や音楽、動画などです。入力したデータはアプリのプログラムによって処理され実行されます。入力したデータはスマホの中にあるメモリに記録されます。データは取り出して手で触ることはできません。手帳の場合は、ペンを使って手書きで手帳の中の紙に書かれたスケジュールやメモです。紙の上に書かれた文字は処理も変化もされません。手帳の文字は手で触ることができます。

スマートフォンが片時も離せない世の中です。現代人は、メモすることも手書きよりスマホの方が早いし便利なのかもしれません。文字を書くということは、頭にあることを言葉にして、手にペンを持って紙に文字を書きます。つまり、目に見えないコトを自分の頭で考えて、見えるコトにしています。これは人間だからできる素晴らしいことです。毎日少しずつ早さと便利を引き換えに手で書くことを失っていくことは、後で取り返しのつかないようなことにならないかと、思いはじめています。スマホと違い自分の手帳の中には、自分のことがたくさん書かれていきます。今日のページの前のページは、自分がしてきた過去の目に見える世界、今日の次のページは、目に見えない世界が理想の未来が広がっています。手帳を一瞬見るだけで、自分のことが一瞬で広がります。一冊の手帳が自分のことを考える最高の時間を提供してくれます。これが人生を豊にするということだと思います。

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