木の家を建てたくて建設会社を探すマダム、になってみる遊びをしてみた結果〜2023-04-16
【タレ流しチャレンジ#3/14】
現在我が家はリフォーム前の絶賛打ち合わせ中
リフォームをお願いする建設会社さんは、最初に見つけたところで決めてしまった
社長のNさんに早々に、お願いしたいです、と言ったら、普通は何社か見積もり取りますよ、とか、他、見に行った方がいいですよ、とか言われて。
あまりにもあっさりと決めようとしているので、その常識のなさに、大丈夫かコイツ、とビビらせてしまったみたい。
なぜそんなにあっさり決めたのかというと、実はもう3年くらい前に、ここなら頼んでもいい、と思っていたからなのだった。
さかのぼること今から5年ほど。
たまのご褒美には行くと決めていたヴィーガンカフェがあった。
そこは自然素材にこだわる建設会社さんに併設されたスペースのカフェで、トイレも木の床だったりして、カフェだけでなくてその建物もいい雰囲気であった。
建設会社のパンフレットも置いてあったけど、私にはカフェだけの意味しかなくてお互い残念だよねー、なんて思ったりしていた。
私には、建設会社なんて一生縁がない、あるわけがない、と信じ込んでいたから。
でも、せっかくだから、妄想の中だけでも「家を建てるために建設会社を探しているマダム」になってみようかしらん?と
そんな遊びを思いついた。
家なんて大きな買い物のための業者を選ぶって、かなりの覚悟が必要だよなぁ、私ならどうするだろう?
食後のコーヒーを飲みながら、じっくりと部屋を見渡した。
いやいや、憧れるところばっかりですけど…
何をみて判断したらいいのか?と、思いついたのは、トイレ。
トイレって、毎日数回必ず入るんだからそこが気にいるかどうかは結構重要かもよ?
そう思ってよくよく観察しながらトイレに入り、自分に質問することにした。
「このトイレに毎日入るとしたら、どう?」
しばらく座って、出てきた答えは
「ここには頼まないな〜」だった。
スペースや造作のせいではなく、何やらどこか窮屈な感じがする、と思った。
もしここに頼んだら、これが最高!というここの人にとっての100点満点の建物を作ってくれそうな感じがする。
きっと、その最高の提案をこちらの趣味や予算に合わせ、色々と変更することになるだろう。
そしたら、それは途端に80点の残念な建物となってしまう、そんな感じがした。
他人の100点は、自分の100点とは違うのだ。
家って自分が毎日暮らしていく場所。100点満点である必要はないと思うけど、けれども。
ここの建物の、木へのこだわりがいいなぁと思ったんだと思うけれど、それが窮屈に感じるって、じゃぁどう選んだらいいのよ、と自分にツッコミを入れる。
その結果は自分でも意外だったけれど、そんなにすぐにピッタリくる業者が見つかる訳ない、木の家にこだわる業者で、それも市内で。
本当に探していたら、これを続けてひたすら業者を探さねばならないのか。と、その大変さに思いを馳せつつ、そんな遊びをしたことはずっと忘れていた。
それから3年くらい経って。
夏に友達と花壇の手入れに行った帰り、かき氷の看板に惹かれて通りがかりのカフェに入った。
前庭にハーブガーデンがあり、自然素材にこだわった建物の、前々からちょっと気になっていたカフェで
美味しく楽しく涼しく過ごして、トイレにももちろん行った。
その時、例の遊びを思い出し、やってみることにした。
「このトイレに毎日入りたいと思う?」
その時の、業者探しをしているマダムの答えは「ここなら頼んでもいいな」だった。
自分でもびっくりして、どこが?と見回してみたけど、特にこれが素敵!とか絶対これやりたい!と思うところがある訳でもなく、理由は謎。
席に戻って改めて周りを見渡してみても、ここなら、と思った理由は見当がつかなかった。
でも、もしこれが遊びでなければ、次はここを建てた業者を尋ねて、問い合わせてみる、っていう流れになるのかしらね〜、なんて思いつつ。
カフェは、ちょうど便利なところにあることも手伝って、たまに行くようになった。
そして一昨年。
私の人生に訪れるはずのないリフォームの話が突然持ち上がった。
築50年のこの古い家を、できるだけ省エネ住宅にできないもんか。
そう思っていたところタイミングよくFBでキーワードになりそうな単語を見つけてそれで検索し、市内に一件の建設会社さんを見つけた。
新築でもないうちみたいな古い家のリフォームなんて、予算も条件もちょっと身の程知らず、見当違いな気がするけれど、ダメもとで問い合わせてみよう!と問い合わせたところ、では一度お話しをうちのモデルハウス兼事務所で、という返事をもらった。
その返信メールにあったリンクからのブログを見ているとき、写真にあった作りかけの階段に見覚えあるような気がした
!あれ、もしや?
よくよく確認してみると、まさに私が3年前「ここなら頼んでもいいな」と思ったトイレのあるあのカフェだったのだ
えー、繋がっちゃった…
自分が結構色々とクセのある好みの持ち主で、なかなかOKと思える業者を見つけるのは、自分の予算では困難だろうなと思っていた。
使ったことのない金額の買い物で、自分の直感みたいなものを頼るのにはためらいも感じたけれど、この不思議な流れと自分の感覚を、信じてみようと思った。
ネットには、何社の見積もりをとりましょう、とか書いてあって1社目で決めると言うのはかなり博打なことは確実。
自分には全くわからない専門分野で、相手を頼るしかないというのは、確かに不安ではある。
けれど、リフォームの主体はあくまでも自分だ、と思った。
やってほしいことを明確にし、相手任せにせずに確認し、予算内でケチらない。協力して一つのことをやり遂げると言う認識で判断していく。相手を信頼する。
自分がそういう態度でいれば、平均的な業者でさえあれば大丈夫なんじゃないかと思った。それ以上にこだわることができる予算もない。
これに、今回は自分がOKと思ったという直感的判断もプラスされているのだから、これを選択する、できっと大丈夫。多分大丈夫!
お願いすることを決めた後、業者の都合で着工できるのは1年後になる、という話になった。
急ぐ必要もないし、一緒にリフォームを乗り切る父もこの時88歳。ゆっくりな準備期間を取るつもりでいいかな、とその1年、待つことにした。
納得できる業者を他に探し当てて相談してたら1年くらい経ってしまうはずだし、なんだか探せる気もしないからだった。
そしてやっと、2023年1月から打ち合わせが始まった。
事務所に打ち合わせに行っては、カフェでランチを食べて帰ってくる、というなんだか楽しいことになっていたりして(笑
私には、食の神がたまに降臨されるのだけれど、これも食の神のお導きかな😆
全てを楽しんでいくとしましょうか!
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