掃除ができない 2012-07-25

たまに、これはアレクサンダーレッスンでもどーにもならないんじゃない?と思うような面白いアクティビティがある。

先日も、「掃除をしなきゃいけないのにほかのことをしてしまってやめられないのをどうにかしたい」という悩み相談。。。いや、アクティビティがあった。



その時の先生のお答えはこう。

「掃除をすると思うとすごく時間がかかることだし、きれいになったところをイメージしたりすると、現在とのギャップがありすぎて嫌になってしまう。もうすこしハードルを低くしていきましょう。

まず、他のことをしているときに、その掃除しなきゃいけないと思っているキッチンを振り返る。何をしようと思わずただ振り返る。ここから始めましょう」



相談した本人はそのハードルを低いものをつみかさねていく、ということに納得をしていたよう。

で、後日、自分が朝どうしても起きる気がしないときにそれをちょっとやってみたのです。



朝って、着替えてシャワーも浴びてご飯も食べてごみも出してお弁当も詰めて・・とやらなきゃいけないとせかされるもののオンパレード。

自分は最近結構楽しく朝の支度ができるようになってはいたんだけど、なんだかその日は久しぶりに出かけるまで寝ていたいような気分。

でも最低でもシャワーは浴びていきたい。。。でももう一度10分のタイマーをかけて寝てしまおうか、と思ってた時にひとまず何も考えずに「頭が動いて体全体がついてきて…立ち上がる。ただ立ち上がる」っていうのをやってみたのです。



なんだかこれが非常に興味深かった。というか面白かった。これも確かにアレクサンダーテクニークである、という気がしたのね。



「頭が動いて全体がついてきて」の、そのあと「何かをやるために」と続くその部分こそが重要なのだと教わった気がする。

何かをしたい、しよう、する!ための身体のセットアップであって、セットアップは目的とは違うのだと。



でも、セットアップをすることで呼び覚まされるものというのは確かにあって、あとは考えてなくてもとりあえず、というのもアリなんじゃないか。まぁだれもダメとは言わないけれど。

そして効果的かというと効果も薄れてしまうのかもしれないけれど。



とりあえず始める、というのもアレクサンダー的ではないかしらね。動きながら考える、とかっていうフレーズがなかったっけ。



でもってその朝、とりあえずンモアラ~と立ち上がることだけをやってみた私は、意外と素直にバスタオルをつかみ、シャワーへ向かうことができたのでした。

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