顔 2013-01-07



昨日、授業に一緒に参加していた人から「前より表情が柔らかくなったよね」と声をかけられました。

びっくりすると同時に「なるほど」と思いあたることが3つ。

一つは、以前はよく気が付くと上と下の歯を合わせている、のが当たり前だったのですが、最近は、気づくと上下の歯を合わせていないじゃん!ということが多くなってきていたのです。



これはもう自分にとってすごいことなのです。

実は自分は食いしばりがひどくて、でも歯医者さんがいうには、食いしばりがなぜ起きるのか、いいことなのか悪い事なのかもわかっていない、でも歯を揺らすことで歯周病にもなりやすいということで、なんとかならないかなとはずっと思っていました。



実際エナメル質も何か所か欠け、下の歯茎の内側には大きな骨隆起があります。

さらに一度、顎関節症になって2日ほど、1センチしか口が明けられなかったこともあるものの、普段は特に痛みがあるものでもなく、直すためのアプローチも、歯を合わせているのに気がついたら歯と歯を離すようにしましょう、というもので、なかなかとりくめずにいました。



そんなふうにこれは直せないだろうなぁとすでにあきらめモードにはいっていたので、歯を合わせていない、と気づくたびにうれしくてたまりませんでした。



そしてあともう二つの思い当たる変化は、口角が上がってきたこと、演奏中に取ってもらう写真に自然な表情が増えてきたこと、の二つ。

どれも顔周りの筋肉の使い方に変化が出てきたっていうことを意味しているよなぁと改めて関心。



どうしてそういうふうに変わってきたのか?

食いしばりに関して言えば、つまりもともとはモノを噛むときだけに使えばいい筋肉を、噛んでない時にも縮めてしまう癖があったということ。



それが、使わなくてもいい、休んでいてもいい時には、筋肉には休んでいてもらう、という普通のことができるようになったんじゃないのかと思うのです。

それは、何か新しいやり方を身に着けた、のではなく、最初から身体はそういうことを知っていたのに無視していた、それを無視しなくなっただけ、なんじゃないのかとふと思いました。



自分の身体の構造や機能という現実と、ありのまま向き合って対話する、自分を尊重するということがすこしはできるようになったってことなんじゃないのかと。



そして、今までいったいどれだけ無駄なエネルギーを使って、必要のない疲れを生んでいたんだろうか、と1年前の自分の身体にごめんねと言いたくなりました。

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