カンボジアの現状レポート

こんにちは!北林です。
少し前のnoteにカンボジアの現状をまた書きますね~と予告したのを覚えていますか?待ち焦がれていた方がいたらうれしいなぁと思いつつ、今日はカンボジアの現状をお伝えしたいと思います。

コロナの深刻さ

皆様はカンボジアのコロナ罹患者総数をご存知ですか?
日本では落ち着いてきたとはいえ昨日2/23でも1038人/日の罹患者が出ました。
カンボジアでは、なんと総数が633人しかいません(2/23現在)。そして今現在ピークに達しているにも関わらず1日25人。桁違いに少ない人数です。

コロナ禍での学校事情

しかしながらロックダウンは日本よりもずっと強力に実施されています。
国で20人罹患者が出ると全国学校はお休みになるのです。
昨年は3月から11月まで学校は全面休校。
いきなり休講になったものの、連絡網などもないので先生にこちらから連絡するしか学校の情報を知る術はないのだとか!
グローブジャングルが運営する「くっくま孤児院」の子供たちは、たまたま役所関係に務める日本人の知り合いがいたため、学校再開の情報が手に入ったのだそうです。
地域の子供たちはそうやって先に情報を入手したご家庭から、口コミで情報を得ているのだとか!?!?(すごい世界だ・・・)

コロナ禍での町事情

一方町はどうかというと、学校同様、少しでも罹患者が出ると全面的に足跡を追跡し濃厚接触者を特定しつつ、お店を閉めてロックダウン状態になるのだとか。お店の店員が1人罹患すると1か月そのお店はクローズ。関係者の行動はすべてチェックされるのだそうです。
また、空港を閉鎖しているので観光客が来ない為、シェムリアップなどの観光地はもはやゴーストタウン化しているのだそうです。(シェムリアップで見た、お土産を売る女の子たちの姿を思い出してしまいました・・・)

プノンペンは首都でもあり日常が保てているものの、工場で働いている人たちは中国などの海外資本の工場が多く、閉鎖されて仕事がない状態が続いているそうです。
日雇いなどの貧しい人たちがコロナで生活に困り、豊かな人たちは変化なく生活できている状況、というのがカンボジアの今なのだそうです。

なぜ少ない罹患者でロックダウンするのか?

それは、病院が少ないから。
どれぐらい少ないかというと、地方の村にいるお医者さんはたいてい1人。点滴や注射ができる程度で大きな病院はありません。
そして首都プノンペンにある一番立派な国立病院でも、常に部屋が足りず廊下で30人ぐらいの人が並んで点滴を受けていた李もするんだそうです。

地方に大きな病院がないので、国立病院には家族総出ですが、患者以外は練る場所がないので病院内でご飯を炊いている家族なんかも普通にいるのだそう。ちょっと想像を超える世界です……
例えば名古屋で言うと、国立名古屋医療センターの廊下で30人が点滴を受けて、その家族がはんごう炊飯している、うーん……(-_-;)

そしてもう一つの理由。
カンボジアには医療保険制度がありません。なので実費負担。
点滴も注射も高くて、特に地方では、治る病気でもなくなる人がたくさんいるのだそうです。

病院が少なく、病院に行けない人がたくさんいる。
だからコロナへの警戒感が日本よりもずっとずっと強いのだそうです。

早く正常に戻りますように・・・

観光地でも、都会の工場でも、私たちが今回依頼している建設会社でも本当に大変な状況が続いているのだという事が今回のレポートでよくわかりました。

このように、カンボジアではインフラ(水・電気)はほぼ整いつつあるのだそうですが、教育と医療が今現在も脆弱な状態だそうです。
その脆弱さは、今回のような想定外の事が起きた時に大きく影響するという事ですね><

私たちができる事はほんのわずか、図書館を予定より早く建てる事ぐらいしかありませんが、やっぱりこういう話を聞くと、早くカンボジアに渡航できるようになってほしい!と強く願ってしまいます。

以上、現地くっくま孤児院のお母さんでもある美和ちゃんからのレポートでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?