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2023年の振り返りと2024年のゐのすビール

はじめに

去年も同じようなことを書きましたが、まずはゐのすビールに関わってくれたみんなへの感謝です。
コラボビールを通じて、一緒に味について考えたり方々に売り込みに行ったりした蜃気楼珈琲、shio、蓮沼フィルのみんな。ビールを作らせてもらったMARCA、DD4D、Far Yeast。ゐのすビールを売ってくれたお店。そしてもちろん、飲んでくれたお客さま!
みんなに助けてもらいながら、一年間楽しく過ごせたことがとても嬉しかったです。ありがとう。

2023年にできたこと

作ったビール

2023年は5種類のビールを作りました。ブルワリーとしてはとても少ないですが、兼業でよくやったと思います(ゐのすビールが本業、フルタイムの仕事が副業です。為念。)2022年との違いとして、全てがコラボビールでした。コラボは作り手として新しい知見を得られますし、売り手としても新しいお客さんと繋がれることが楽しいです。
ビール自体としては、副原料をうまく使えた年だったと思っています。魅惑では雲南とエルパライソという2種類の尖ったコーヒー、Ticketではパイナップルを使用しました。どちらもその個性をきれいに出せましたし、そのことを「ゐのすビールらしい」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。

  • 魅惑1/2(collaboration with 蜃気楼珈琲)

  • Ticket(collaboration with shio)

  • Phil IPA Brut(collaboration with 蓮沼執太フィルハーモニックオーケストラ)

  • 東京の泥棒猫(collaboration with Far Yeast Brewing Company)

イベント

2023年もたくさんイベントをして、いろいろなところに行きました。わたしが知っている限り、東京、京都、大阪、北海道、台北、サンディエゴ、ロサンゼルスでゐのすビールを飲んでもらえました。実際にビールを飲んでくださった方に美味しいと直接言ってもらえることは、今年も私たちの大きい喜びでした。

EC販売

D2Cブランドを名乗っているのにネットでビールを買えない、という謎の状況を解消しました。生産量が少ないので売り切れていることが多いので申し訳ないですが、新しくゐのすビールを知ってくださった方にもEC経由でたくさん購入していただけて嬉しかったです。
ちなみにふかふかのトレーナーは絶賛発売中。再生産は予定していないので、お早めにどうぞ。

2023年にできなかった/2024年にやりたいこと

安定的な生産

在庫や兼業の都合があり、なかなか安定的に生産できませんでした。6月に「Phil IPA Brut」をリリースしてから、12月に「東京の泥棒猫」を発売するまで、約半年間空いてしまったのはもったいなかったと思います。2024年はあまり間隔を空けずに作れるよう頑張ります。

野生発酵とバレルエイジ

蜃気楼珈琲をはじめとするコーヒー業界の人と交流する中で、自然を味に落とし込んで楽しむ、ということについて考えることが多かったです。またロサンゼルスではバレルエイジドセゾンを得意とするブルワーと交流する機会があり、自分の中の新しいフロンティアとして野生発酵が浮上しました。自前の醸造所を持たないファントムブルワリーが、土着の風土が重要な野生発酵や樽熟成をする、というのは変かもしれませんが、なんとかやってみたいと思っています。

もっと遠くへ

より遠くの存在を知り、知見を得ることがより良いビールを作ることに繋がります。今年はわたしがロサンゼルスに行くことが多く、そこでブルワーや飲み物の業界の人から、日本で持っていた常識とは異なるたくさんのことを教えてもらえました。来年ももっと遠くで、たくさんの人から学び、ビール観をアップデートし続けたいです。

一方でもっと近くへ

遠くへ行くことで逆に、ローカルが大事だとも感じるようになりました。
ゐのすビールの新作が出るたびに繋いでくれる店があって、公私ともに仲良くしてくれる。ゐのすビールを好きでいてくれるファンの方もその店と繋がり、他のビールも楽しむ。そういうコミュニティができることがとても重要だと思います。東京や住んでいるところを大事にしよう、ということではなく、どこにいてもそこがローカルだということを忘れないようにしたいです。

さいごに

いろいろなことを書いていますが、2023年もみなさまに助けられながら、美味しいビールを作って喜んでもらえた、幸せな一年でした。ありがとうございました。
2024年も健康で、みんなで乾杯できますように。ごひいきに、どうぞよろしくお願いします。

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