美女と野獣のベルから学ぶ礼儀正しさ
先々週くらいに金曜ロードショーで美女と野獣が公開されていましたね。それを機に見直してみたんですよ。翌朝に、たまたま100分de名著のアランの幸福論を聞くとなんだか美女と野獣のベルのことが思い出されたので今日はそのことを書きます。
アランの幸福論のなかに「ダンスのように人と付き合え」というのがあります。
人間関係に大切なのは“礼儀正しさ” ここでいう礼儀正しさとはただダンスのマナーを知っているだけではいけない。相手のリズムに合わせて相手に寄り添うことが必要なのです。と語っています。
美女と野獣のベルはあるシーンで、
ベルは、スープを飲むのにお皿をなめまわす野獣を最初はおやっとした目で見ます。野獣の家臣たちはスプーンを使ってと勧めるのです。しかし、野獣はスプーンを上手に使うことは出来ません。
そこで、ベルはスプーンを美しく使うことを強要するのではなく、お皿を両手で抱えてすーっと飲むことで2人とも笑顔になります。
物語のなかではさほど重要なシーンではない。
私も見たときは、ベルは優しいな。と思ったくらい。
でも、その翌日にアランの幸福論を100分de名著で見ていた時に、
はっとしたのです。あのベルの優しさってこの“礼儀正しさ”からきている姿なのではないか、と。
正しさだけが礼儀正しさではない。正しさが優しさではない。
そんな風に感じました。人によって様々な正しさがあり出来る程度も違う中で、自分の分かっている正しさを押し付けることは、優しさではないなと。
人と関わるときに、一歩立ち止まって、考えたいです。
自分は正しさを押し付けていないだろうか?
相手に寄り添うことができているだろうか?
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