言い出せないまま

いつも泣きそうだった
泣かないと決めていたのに
それでも
泣いてしまいそうだった

桜が散れば春は終わる、と
呟いた君が
遠くて切ないのは、なぜ

守れない約束ばかりを積み上げて
嘘で守ろうとした
いつかのふたり

終わりにするはずのさよならが
ほら、また、消えた

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