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松坂夏海(なつ)
2019年1月30日 23:04
横顔も声も約束も温もりも何もかも忘れてしまった思い出すらも残らずにもう遠い人すれ違ったままの遠い人
2019年1月28日 22:53
ほら、今が過ぎ去ってしまった指先はまだ君に触れられるけれどもう何も変わらない引き返せない日々遠ざかるばかりの横顔ふたりなのに悲しいひとりだから寂しい選んだ決断はきっと正しいさよなら、今さよなら、交わした約束さよなら、君さようなら
2019年1月25日 23:45
夜が深くなった頃あなたの名前などもうどこか遠くに忘れて透明なさよならがどこかで静かに消えた風が鳴く森の深いところで雨が叩く森の一番やわらかい場所を
2019年1月24日 23:32
寝静まった町の音誰かの寝息街灯にした月明かりの帰り道明るすぎる夜を両手で包んで明日の憂鬱を消した夜の音夜の色また明日また、明日
2019年1月23日 19:56
誰のものにもなりたくないとどこかへ行きたいとそう願った彼女は孤高の花のようで凛とした横顔風と季節を指先で描く何にもとらわれることなく見つめた明日が、くる
2019年1月18日 22:21
どうしてばかりを繰り返して本当の事なんて見ようともしなかった行き場を見失った感情が千々に乱れて、泣く戻れないと知っているから泣きじゃくるずるかったのは私空の青の眩しさが痛い
2019年1月11日 23:37
言えない言葉だけ増えていく、わたし言わない言葉だけ増えていく、あなた見失った昨日他人顔みたいな今日風にさらわれた明日さよならさえも上手く言えずに後悔だけが悲しそうに笑う
2019年1月8日 23:05
理由なんてない、と言ったけれど本当はたぶんきっと泣く理由はあってただそれを上手に言えないだけ寄り添うだけの体温は優しいけれど少し冷たい今日も指先の小さな夜を抱きしめて眠るのです
2019年1月6日 23:48
置き去りにした涙忘れたふりをした強がり何もかも隠したまま願いだけ必死に飛ばして眠るのを拒否したいつだってその優しさまでが、遠い
2019年1月4日 21:42
凛とした夜の冷たさ凍えそうな指先白い息で風の行方だけを知ろうとした一人きりの憂鬱思い出すだけの声はもう震えないもう、もう
2019年1月3日 20:15
歩く歩く弱さを知りながら強さを知りながら人知れず泣く優しさに泣く悔しさに泣く泣く彼らはどこで出会うだろう私たちはどこで出会うだろう歩く、笑って進む、泣きながら
2019年1月1日 21:55
冬風が連れてきた雨は冷たく冷たく胸に染みます泣かない方法は上を向くことでもなく唇を噛んで我慢することでもなくたった一度泣いてしまうこと冷たいままで泣いてしまうこと