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詩集「声を聞かせて」

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あなたの声をきかせて。 そしてこっそり私の声をきいて。
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2015年6月の記事一覧

「二人が遠くなる」

偽りばかりを探りあって
見えるはずの真実を通り越して
今の二人が
遠くなっていく

「必死で」

「必死で」

後れ毛を気にしていた
あなたの目に映る
あたしになろうと
必死だった

ただ
恋をしていた

#詩

「支えあって」

「支えあって」

優しさは伝染します
悲しみも伝染します
だから
支えあって
生きていけるのです
あなたの手は
誰かの手と繋がっているのです #詩

「熱恋」

「熱恋」

どこにも
逃げられなくなった熱が
邪魔をして
思いが膨らむ
感情が揺れる
もう
引き返せないところまで
きてしまったと
頬を伝う涙でしった

ねぇ、君に
なんて伝えればいいだろうか

あなたへ

さよならを
透明な手紙にして
空に浮かべたなら
飛行機雲にのって
次の季節へと
少しの
胸をさす後悔ですら
置き去りにして

「ロックスター」

「ロックスター」

光の反射
なりやまない音楽
伸ばした指先
叫んだ思いは人混みの中
ロックスター
アンコール
あと一瞬
夢をみさせて