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4.「責任取ります」の無責任感

「責任取ります」
と聞くと、一見誠実そうに聞こえるが、
私の場合大抵は
『どうやって?』
と聞きたくなる。

誠実だと思えるのは、
生じてしまった不利益を全てチャラに出来る場合のみであると感じるからだ。

例えば映画を人数分まとめて予約する際、自分のミスで間違った上映回のチケットを購入してしまった場合の
「責任取って全額払い、もう一度予約取り直します」
という言葉は当たり前ではあるが誠実であると感じる。

なぜならこの場合、一緒に映画を見る予定の人は何一つ不利益を被っていないからだ。

しかし、もう既に色々な人に迷惑がかかっている場合の
「責任取ります」
にはツッコミたくなるし、むしろ火に油を注ぐとでもいうのか、私の不快な感情を倍増させる。

どう責任を取るというのだ

もう迷惑がかかったあとなのに

かかってしまった迷惑を
無かったことにできるのだろうか

間違っているだろうか。
心の狭い人間だと思われるだろうか。
でも。

「責任取ります」

この言葉は思っている以上に重い言葉だ。
使う場面を間違えると大きな問題に発展しかねない。

自分は本当に責任が取れるのだろうか。

一度心の中で問いかけて、
しっかりとこの言葉の本質を理解してから
口に出すようにするべきである。

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