見出し画像

仕事のあと、グリーン列車に乗って行こう!おこもり旅行のおすすめは湯河原温泉「ゆっくり」

会社員時代、仕事のあとその足で宿に入り、夜遅くにチェックインするというのに憧れていました。雑誌などでも時々特集していたりしますよね。都心から車で温泉地へ向かい、夕食は宿で取らずに、お風呂でゆっくり。
翌朝は新鮮な《お魚のひもの》が朝食に並んでいて….
わたしなりの宿の選び方、列車の選び方のヒントやポイントを紹介します。

旅の導線を意識しよう

「旅の導線」というとピンとこないかもしれません。簡単に言えば、出発地と目的地の場所を決めるのが重要ということです。

◆金曜日の終業後に出発するとしましょう。

そのまま会社から直行するか
それとも、いったんうちに帰るか
もし誰かと一緒なら、途中で待ち合わせをするか

ぜひ「出発地」から「目的地」まではストレートなラインをイメージしてみてください。布団にダイブするくらいの気持ちで。電車なら一本で、車なら高速をでてからすぐに、アクセスできる場所が良いでしょう。

例えば都心を出発点にした場合、アクセスの良い温泉地というと、湯河原、箱根や石和温泉あたりが候補に上がってきそうです。

列車で行くなら、JRの東海道線や中央線の特急「あずさ」、小田急ロマンスカーなどの利用を考えます。
時間的には、一時間から一時間半くらいで到着できるのがいいと思います。

移動時間を快適に過ごそう

ここでは電車を使っての現地入りをお勧めします。
仕事帰りの場合、チェックインの時間が宿の夕食開始時間に合わない可能性があるからです。

電車に乗り込む前に、デパ地下に立ち寄って、好きなお惣菜を買って乗り込めば、旅情で気持ちもアガります。
ゆっくり夜の車窓を眺めながらの、飲み物やおつまみは、大事な旅の友。

もうひとつおさえるべきポイントは座席シートがクロスシートであること。
新幹線や特急列車の、いわゆる向かい合わせの席です。そこで提案したいのが、東海道線普通列車に設定されたグリーン車両です。

一階席、二階席とありますが、どちらも、飲み物や食事を置くスペースがあるクロスシート仕様になっています。個人的には二階席が車窓が高くて好みですし、プラス1000円弱で、おなじ普通列車の一般座席とは全く違う世界が体験できます。

デメリットを挙げるとすれば、事前の席指定でないため、平日夕方以降の下り普通列車グリーン車には通勤客が多く、座席が埋まっているケースがあることです。その場合には、列車がホームに入ってきたとき、座席の空き具合をサッと見て、その列車に乗るかどうか決めます。可能であれば、金曜日の午後半休をとって、ラッシュ時間帯を避けるのが理想的です。

グリーン券は列車のホームで乗車前に購入しましょう、事前料金の方が安いです。(モバイルスイカの場合は、いつの購入でも事前料金適用)

あらゆる自由さを許容するような旅を

「仕事帰りにそのまま温泉へ行く」希望の奥底には、「エスケープしたい」という願望があったりするかもしれません。非日常的な空間で、誰とも接点を持たず、自分のペースで自分だけのために過ごす時間。心身ともに緩(ゆる)む時間。そんな時間を過ごすのに、宿の人からの暖かいサービスや気遣いはむしろ不要なものかもしれません。

◆◆◆

湯河原温泉「源泉宿 ゆっくり」は、【おこもり時間】を確保したい旅行客がリピーターです。

チェックインして、翌朝の朝食の予約をしたあとは、宿の人と出会うことがありません。
他室の客の姿も時々見えるだけ。布団の準備も自分たちで行います。お風呂に行くときに自分たちのスリッパの音がパタパタと聞こえる以外、とても静かです。建物そのものは古いのですが、館内設備はよくメンテナンスされ、清潔に保たれています。

昔の祖父母の家に帰ってきたような懐かしささえ感じます。館内にある温泉は小さな浴槽が二箇所だけ。加水なしの熱い源泉が、扇風機の風で肌あたりの良いお湯に変化していて、湯に入るとまるで全ての邪気が抜けていくようです。

チェックアウトが12時なので、朝食後にもう一眠りできます。悦び。
土曜日の午後は自由に。都心に戻りいつもの休日の午後を予定を進めるもよし、週末旅として湯河原や箱根観光を続けるもよし。現地で決めても充分、時間の余力があります。

帰りの湯河原駅は、ホームがたったひとつ。上り列車と下り列車。週末旅行に行く人と、都心に向かう人たちが交錯するホーム。どちらに行くかは自由。いつもより深くリラックスしている自分を感じながら、また来ようとつぶやいて。






この記事が参加している募集

#泊まってよかった宿

2,709件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?